「しっかりパー5で獲る」 山下美夢有が31位発進

日本の女王はイーブンパー発進した(撮影/村上航)

◇女子メジャー第1戦◇シェブロン選手権 初日(18日)◇ザ・クラブ at カールトンウッズ(テキサス州)◇6889yd(パー72)

2022年、23年と2年連続で日本ツアーの年間女王になった山下美夢有は3バーディ、3ボギーの「72」でプレーした。週末まで残るための予選カットラインには、少しばかり余裕が持てるイーブンパー31位。3パットボギーで落とし、「もったいない」と悔やむこともあるが、準備してきたことが実を結ぶ一日ともなった。

初めて回るこのコースでは「しっかりパー5で獲っていきたい」と戦略を練ってきた。その言葉通りに、4番のパー5でバーディを先行。8番(パー5)で2つ目のバーディを奪った。風に加え、傾斜があるグリーンとあって縦距離の計算が難しく簡単ではない。

狙った戦略でスコアメークにつなげた(撮影/村上航)

折り返した後半の10番、12番(パー3)でスコアを落としたが、13番(パー5)では2オンにトライしてのバーディと「作戦通り」にニヤリ。4ホールあるパー5のうち3つでスコアメークにつなげた。

暑さがピークになる午後組でもバテないような対策を(撮影/村上航)

また、この日は午後1時43分にスタート。強い日差しに加え湿度も高く、ティオフ時から「久々に結構暑くて。30度を超えるラウンドだったので暑さ対策は考えながら、プレーには集中できた」

日本から氷のうを持参し、バテないように歩きながら首元を冷やした。「去年(のメジャーで)は持ってきていなかったけど、今年は『30度を超える』天気だって調べて」と考えて準備してきた。

求める結果にはまだ到達していない(撮影/村上航)

上を見ればトップとは6打差で、メジャー大会と意気込んで臨んだ分「完璧」なプレーには届いていない。まずは、「しっかり予選通過できるように頑張りたい」とあす2日目に向けて気を引き締め直した。(テキサス州ザ・ウッドランズ/石井操)

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