考察始まった中村アン主演ドラマ「約束」 重要アイテム「ビー玉」は1社の寡占状態

中村アン

18日放送された日本テレビ系ドラマ「約束~16年目の真実~」(読売テレビ制作)で、現在と16年前の女性殺害事件にまつわる重要情報が浮かび上がった。物語でキーアイテムと化しているのが「ビー玉」だ。

中村アン演じる主人公の警察官・桐生葵がバディの香坂慧(横山裕)と事件解明にあたるサスペンスドラマ。SNSでは犯人推理の考察合戦も見られるが、3件の被害者に共通する「口に詰められたビー玉」で新事実が明かされた。この「口にビー玉」は16年前、高校時代の映像研究部で作ろうとするも未完に終わった映画のシナリオに記述があったことが分かった。映画は事件前に制作話が進み、主演は葵の予定だった。

16年前の事件で逮捕されたのは葵の父だが、葵は冤罪と信じている。シナリオの件で研究部の仲間内は「私達の中に犯人が?」と疑心暗鬼に。映画の制作を主導した不破(細田善彦)は事件で妹が殺され、その後は音信なし状態。今回地元に戻ってきた姿は怪しさに満ち満ちている。葵に呼び出されて対峙した後には、「オレがやった」と3件の犯行を認める発言をして逃げ去った。

果たして不破が真犯人なのか。いまだ警察が捜査していないのが、ビー玉の流通経路。凶器ではないが、犯行を象徴するアイテムとして複数個が使用されており、手がかりになるかもしれないブツだ。

リアル世界では、松野工業株式会社がホームページに「戦争直後17社もあったビー玉メーカーが、今では松野工業1社になりました」と記している。メーカー間で安売り競争が起こり、それに距離を置いて不当廉売をしなかった同社だけが生き残ったという。別の企業は、ビー玉生産を1960年に始め、65年に停止とサイトで説明。劇中の16年前=2008年には寡占状態だったとみられる。

寡占なら流通ルートは分かりやすい。ただ、子供の遊びなどに使われるとあって広く浅く購入されていそうで、かつラムネのびんから集めたり、ため込んだ古い商品を使えば足はつきにくいのかもしれない。葵らはビー玉ルート解明に動かないのか…。

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