大惨事…気付いたら6500万円を失う、だまされたパート女性53歳 3カ月以上も詐欺師と連絡、暗号資産を買わされて送金…ある日、音信不通に 不審に思った女性、110番して事件発覚

6500万円詐欺被害 暗号資産の購入指示=越谷市

 埼玉県警越谷署は17日、越谷市のパート女性(53)が暗号資産約6495万円相当をだまし取られたと発表した。県警によると、今年の特殊詐欺被害額としては最多額。

 同署によると、昨年11月24日ごろ、女性方の固定電話に総務省の職員を名乗る男から「あなたのスマートフォンが投資詐欺に使われている可能性がある」などと電話があった。

 女性は警察官や検察官を名乗る男らから、交流サイト(SNS)などで犯罪に加担していることを疑われ、「事件で使われていた金がないか調査するために預金口座にある金をネットバンクに移して」と言われ、ネットバンクを新たに開設。昨年12月19日~今年2月9日にかけて、11回にわたり複数の暗号資産計約6495万円相当を購入し、指定先に送金した。

 今年3月以降、男らと連絡が取れなくなり、不審に思った女性が同月6日に「気付いたらお金がだまし取られていた」などと110番した。

 県警は特殊詐欺事件として捜査している。

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