木の葉などを使ったユニーク作品 太田三郎さん作品展 森芸の特別連携企画/岡山・奈義町 

現代美術家の太田三郎さん(73)=津山市北園町=の作品展「OTA Saburo 1994―2024」が岡山県勝田郡奈義町の町現代美術館で開かれ、木の葉や種子などを使ったユニークな作品に来館者が見入っている。6月16日まで。

開館30周年と「森の芸術祭 晴れの国・岡山」の特別連携企画で、切手をモチーフにした作品で知られる同芸術祭出展アーティストの太田さんが、津山に居を構えて30年間に制作した七つのシリーズ作を出展。

このうちインスタレーション「Nagi Project2000」は、那岐山麓でワークショップ参加者と拾い集めたイチョウやモミジなど無数の落ち葉を直径約5メートルのサークル状に重ねており、ライティングも相まって不思議な空間美を醸す。色あせた葉と採取時期を記したスタンプが四半世紀の経過を際立てる。

さらに「Seed Project2011to2020」は、日々採集したさまざまな種子の小袋をびっしりと壁にレイアウト。ジュズダマの実をテグスでつなげた「数珠の鎖」は、対照的な先端のさびた鎖が種子の生命感を引き立てている。

新潟市の坂爪宏さん(63)は「サークルは枯れ葉の集まりなのに美を感じる。草の種作の表現も独特で、よくこれほど小まめに集めたものだと思う」と話した。

5月4日には太田さんを迎えてのアーティストトーク(午後2時半~)もある。

「Seed Project2011to2020」の一部

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