オランダ半導体や航空・海運業界、中国情報活動の標的に=報告書

[アムステルダム 18日 ロイター] - オランダの情報機関である軍情報保安局(MIVD)は18日公表の年次報告書で、中国の情報機関が同国軍の強化を目的に、オランダの半導体や航空宇宙、海運業界を標的にして情報収集活動を行っていると指摘した。

「中国は西側諸国の知識や技術から自立し、諸外国に匹敵する軍隊を構築したいと考えている」とし、これには未保有の高度な技術を獲得する必要があるため、研究や投資といった合法的な手段だけでなく情報収集活動で海外から技術を得ているとした。

オランダから技術を得るために、サイバースパイ活動や企業内の内通者、買収、輸出制限逃れといったさまざまな方法を活用しているとした。

さらに、中国の情報機関が過去1年間にサイバー活動を拡大・強化したと分析した。

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