自転車ヘルメット 助成申請は147件 努力義務化から1年 大和市

ヘルメットの着用を呼びかける市の担当職員

改正道路交通法の施行に伴い、2023年4月よりすべての自転車利用者のヘルメット着用が努力義務化されてから1年が経過した。大和市では所定の講習を受けた人を対象に、自転車用ヘルメットを購入する際の助成を行っている。市道路安全対策課によると、23年度は1年間で13歳未満のヘルメット助成が147件、今年1月から受け付けを開始した13歳以上のヘルメット助成は3カ月で79件にのぼった。

市では、幼児・児童用ヘルメットの購入助成を2010年12月から実施し「自転車安全利用講習会」の受講を条件に上限2千円を助成してきた。

こうした中、自転車事故による死因の6割が頭部の損傷であることから昨年4月、自転車に乗るすべての人に対してヘルメット着用を努力義務化する法改正があった。

市では、昨年9月に警察庁が公表した県内のヘルメット着用率が8・4%と低かったこともあり、今年から13歳以上に対してもヘルメットの購入助成を開始した。

同課によると、今年1月から3月までにおよそ170人が講習を受け、79件の助成があった。同課の担当者は「助成を受けた人の大半が60歳代以上だった」と明かす。

今年度は1077枠

市では、13歳以上の購入助成のニーズを見込み24年度は215万4千円を当初予算に計上。子ども用と大人用ヘルメットを合わせて1077件の助成枠を確保した。

24年度の講習会は年15回程度を予定している。5月1日に市のホームページや広報を通じて発表されるといい、市では講習会の受講を広く呼びかけている。

大和警察署交通第一課によると、23年に市内で発生した自転車事故は前年比20件減の194件だった。同署では街頭啓発などを通じヘルメット着用を呼びかけていく。

自転車用ヘルメットの購入助成に関する問い合わせは【電話】046・260・5118(市道路安全対策課)。

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