音楽の季節が来た! HY主催の「スカイフェス」 槇原敬之・スガシカオ・水曜日のカンパネラらが豪華共演 2万5千人と「宴」

 沖縄県出身の人気バンド「HY」が企画・主催するライブ「HY SKY Fes2024&前夜祭」が3月22~24日、沖縄市の県総合運動公園多目的広場であった。3日間で2万5千人が来場。夏のような陽気で本格的なフェスシーズンの到来を実感させた。23日の様子をリポートする。(DX推進部・屋良朝輝)

ウエルカムライブで、スカイフェス開幕を盛り上げるHYのメンバー=3月23日、沖縄市・県総合運動公園多目的広場(HY SKY Fesオフィシャル提供)

 正午に合わせてウエルカムライブに登場したHY。ボーカルの新里英之が「楽しい時間が過ぎていくのは一瞬。一瞬一瞬を楽しんでいきましょう」と呼びかけ「AM11:00」を熱唱。続いて「あなたが今、頑張っているものが成功するように心を込めて歌いたい」(新里)と、新曲「SKY」を初披露した。

 本編1組目の槇原敬之に憧れて、小学5年で初めて作詞・作曲したHYの仲宗根泉は「まっきーの曲を初めて聞いた時、感情を曲に乗せたら人に伝えられると知った。小学生の頃の私に言ってやりたい。憧れの人が、あんたがつくったフェスに出てくれるよって」と興奮気味に紹介。槇原は「どんなときも。」「もう恋なんてしない」「SPY」などのヒット曲や、SMAPへ楽曲提供した「世界に一つだけの花」まで圧巻のパフォーマンスを見せた。

「もう恋なんてしない」「どんなときも。」「世界に一つだけの花」などを歌った槇原敬之(HY SKY Fesオフィシャル提供)

 抜群のワードセンスと独特な曲調で人気の「水曜日のカンパネラ」の詩羽は、観客席を歩きながら「ティンカーベル」を歌って登場。「ディアブロ」「赤ずきん」「エジソン」などを歌い、熱いステージを披露した。

独特な世界観の楽曲で観客を魅了した「水曜日のカンパネラ」の詩羽(HY SKY Fesオフィシャル提供)

 「スガシカオ with FUYU」は「フォノスコープ」「19才」や、スガのギターイントロが印象的な「Progress」を演奏。当初は曲目リストになかったが、「(『世界に一つだけの花』の演奏は)まっきーの俺に対する挑戦状かな」と、同じくSMAPへスガが提供した「夜空ノムコウ」をギター弾き語りで披露した。

スガシカオ(手前)のギター&ボーカルとFUYUのパワフルなドラムが会場を熱気に包んだ(HY SKY Fesオフィシャル提供)

 「DISH//」は「沈丁花」「Dreamer Drivers」「勝手にMY SOUL」とダンスナンバーを続けて演奏。ボーカルの北村匠海は「小学生の頃、ストリートで踊っていた時に青春をかたどってくれたのがHY。ホームに呼んでもらい光栄です」と感謝を口にした。

パワフルなダンスと歌声を披露する「DISH//」のボーカル・北村匠海(HY SKY Fesオフィシャル提供)

 赤い衣装でダンサーと共に登場した加藤ミリヤ。激しい歌と踊りで代表曲「Respect Me」などを披露。「やっとスカイフェスに呼んでもらえた。いーずーがいないとスカイフェスはない」と仲宗根を呼び込み「YOU… feat.仲宗根泉」を2人で熱唱した。

コラボ作「YOU...feat.仲宗根泉」を熱唱する仲宗根(左)と加藤ミリヤ(HY SKY Fesオフィシャル提供)

 初日のトリは、スカイフェス初登場のMONGOL800。キヨサクは「スカイフェスが夏フェスの始まりなら、最後の夏フェス・モンパチフェスが11月にある。切磋(せっさ)琢磨(たくま)しながら続けていきたい」と語った。

熱い一日を締めくくるパワフルなステージを披露するMONGOL800(HY SKY Fesオフィシャル提供)

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