DeNA 筒香嘉智が一輪車手に率先して片付け 人柄がにじみ出るワンシーン 20日のイースタン・巨人戦で初実戦へ

 一輪車を押して片付けをする筒香(撮影・金田祐二)

 DeNAへの加入が決まった筒香嘉智外野手が19日、横須賀市内で調整を行った。その際、スラッガーの人柄がにじみ出るワンシーンがあった。

 打撃練習終了後、自ら荷台がついた一輪車を持って打撃投手が投げていた付近にやってきた筒香。敷いてあった人工芝のマットを台車に乗せて運ぶなど、周りにはスタッフも若手選手もいた中、率先して片付けを行った。

 前回在籍時には主力選手としての地位を築き、メジャーへ渡った。マイナーでの調整を強いられる中でも、懸命にプレーを続けた。復帰会見では「(これまでも)僕は常に野球がうまくなるほうを選択してきたつもりでいます。サンフランシスコジャイアンツを退団となり、どうなるか分からない状況が続いた中、正直、日本に復帰するというモチベーションがいまひとつ上がらなかったのは事実」と、最後まで葛藤があったことを赤裸々に明かした上で「毎日練習している中、考えているなか、ベイスターズで優勝したい、するという思いが僕の今の日本でプレーするモチベーションになりました」と語り、ファンから拍手喝采を浴びていた。

 筒香は20日のイースタン・巨人戦で十戦初出場する見通し。1軍のヤクルト戦前に三浦監督が明言した。

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