エスキモーの不思議を写真と文章で綴る 八木清写真集『ツンドラの記憶 エスキモーに伝わる古事』

By CAPA編集部

八木清さんの写真集『ツンドラの記憶 エスキモーに伝わる古事』が発売された。

■収録内容 (タップ/クリックで拡大します)

八木さんは約30年にわたり、グリーンランドやアラスカで自然と共存して生きる原住民やその文化、自然を撮影してきた。撮影はアナログにこだわり、大型カメラを使ってプラチナプリントで焼き付ける。

本書では写真とともに、彼らが長年語り継いできた魔法の言葉や、精霊や魂にまつわる物語を綴る。かつては人間と動物に区別はなく、同じ言葉を話していた時代があったという。写真と言葉が呼応し、未知の物語が立ち上がる。

八木 清『ツンドラの記憶 エスキモーに伝わる古事』

体裁 A5判変型・112ページ
価格 2,420円(税込)
発売日 2024年1月18日
発行 閑人堂

八木 清 (Kiyoshi Yagi)

1968年、長野県生まれ。1993年にアラスカ州立大学フェアバンクス校ジャーナリズム学部を卒業後、写真家・水越武氏に師事。1994年から極北の先住民族エスキモーやアリュートのポートレート、生活・文化、彼らが暮らす自然風景の撮影を続け、写真展などで発表している。大型カメラのネガによるプラチナプリントで写真集『sila』(2011年 フォト・ギャラリー・インターナショナル) を制作。2004年に日本写真協会新人賞、2005年に準田淵行男賞を受賞。
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〈文〉市井康延

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