中道あんさん流【還暦パリひとり旅】メモにナビに予約、面倒なことを10分の1にしてくれた「Googleマップ」の使いこなし方

「いつか時間とお金ができたらパリに行ってみたいなぁ」そんな思いをついに叶えた、トップブロガーの中道あんさん。パリひとり旅は、「60歳になった自分に自分でお祝いがしたい」という気持ちから始まりました。ひとり旅の面倒なことを解決してくれがのが「Googleマップ」でした。中道さんのその使いこなしぶりを、話題の新刊『ビバ!還暦 60歳海外ひとり旅はじめました』からご紹介しましょう。

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パリに行こうと決めてから、書籍やYouTubeからパリのオススメ情報をたくさん仕入れた。けれど、悲しいかな、脳のメモリが足らずに次々と忘れてしまうのだった 。そこで登場したのがGoogleマップ。

「ワクワク」する場所を見つけたら、即座にGoogleマップアプリを開き
①目的地を検索して、まずマップ上でピン留めする
②次に画面下部の「保存」をタップ
③「リストに保存」の画面に表示された「行ってみたい」や「旅行プラン」を選択
④完了をタップ

どうしても行きたい場所には、覚え書きとしてメモを入力しておく。パリは東京の山手線の内側とほぼ同じ面積といわれ、パリ中心部の観光主要箇所は徒歩でも回れそうな位置関係にある。私が立てたピンも中心部に重なるように集中したのだ。

例えば、マップ検索で「マレ地区」と入力するとその地域が赤い点線で囲まれる。
その内側に立てたピンをどう回れば効率的かを考えれば、簡単に観光ルートができてしまう。それを今度はGoogleカレンダーに転記すれば行程表が完成しちゃうのだ。なんて便利なんだろう。

そして、気の向くままのひとり旅。あとから振り返りたいときにもGoogleマップが登場。タイムライン機能を使えば過去の自分の移動経路を振り返ることができる。

タイムライン機能を使うには(iPhoneの場合)
①Googleマップアプリを開き、右上のユーザーアイコンをタップ
②表示されたメニューの中から「設定」をタップ
③「個人的なコンテンツ」→「ロケーション履歴」と進み設定をオン

そして、もう一つiPhoneの設定を変更するのをお忘れなく。
① iPhoneの設定アプリを開く
②アプリ一覧から「Google Maps」→「位置情報」の項目を「常に許可」 にしておく

実際の自分の移動経路を振り返るときは、
①Googleマップを開き右上のユーザーアイコンをタップ
②表示されたメニューの中から「タイムライン」をタップする

これで移動経路が表示される。
画面の日付をタップすれば、カレンダーから日付を選択できる。旅のあいだにGoogleマップを眺めて思い出に浸れたり、Googleフォトと連携させておけば、訪問した場所で撮影、保存した写真をタイムライン上で見ることもできる。

私は、アイディアを思いついたりするのは自分でいうのも何だが得意なほうであるけれど、それを正確に形にするほうはあまり向いてない。Googleマップが自分の不得意を、まるで秘書のようにサポートしてくれる。しかも、レストランの予約もマップからサクッと完了。フランス語が話せない自分でもストレスなくできちゃう。なんて強い味方であろう。Googleマップ様、あなたのおかげで、ひとり旅の面倒なことを10分の1に縮小できました。

Googleマップのナビを使いこなせる人になれれば

女性はなぜか地図が読めない人が多いが、私もどちらかといえば得意ではない。それは、男性が外に働きに出かけ女性が家を守るという役割をうーんと長く続けてきた歴史のせいで男女に能力の違いができたんじゃないだろうか。

ナビがなかった時代、夫(いまだに別居中)が運転する車で家族旅行に出かけると、「だいたいこっち」という彼の方向感覚は非常に優れていた。知らない土地で道路標識を頼りによく目的地に到着できるものだと感心したのを覚えている。

そして、機械音痴な女性も多い。パソコンの設定や車のメンテナンスなどは「難しくってわからない〜」なんて普段より甘い声で男性に頼むと決めている女性だっている。地図が読めない×機械操作が弱いという人は、ぜひGoogleマップを使いこなせるようにしておいたほうがいい。

お恥ずかしい話だけれど、東京の渋谷にいて、マップ上の自分がどの方向を向いているのかイマイチよくわからずに迷子になり、交番のお世話になったことがある。そんな私でもマスターできたのだから、練習さえすれば誰だってできるはず。

使い方はこんな感じ。まずナビを使いたい場所でGoogleマップアプリを開くと、現在地の周辺地図が表示されるので、これから向かいたい目的地を設定。経路検索を実行して、移動方法に徒歩を選ぶと目的地までの道順が表示される。「開始」で 道案内が始まる。

問題は「最初の一歩をどっちに踏み出すか」だ。これは自分の向いている方向が経路に沿っているかどうか、数歩進んでみて確認する。マップ上にあるめぼしい建物を2つくらい見つけると現在地を把握しやすい。

パリには大小さまざまな通りがあり、その数は6400ほどだそう。街並みに統一感があるから余計に見分けがつきにくい。私は、通りの角の地形を確認しながらマップを読んで歩くようにしたら、道に迷うことなく目的地にたどり着けた。日本でGoogleマップを意識的に使うように練習していたので、自分でも驚くほど成長していることに気づいた。これこそ習うより慣れろであった。

※この記事は『ビバ!還暦 60歳海外ひとり旅はじめました』中道あん著(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。


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