【西武園競輪・GⅢゴールド・ウイング賞】平原康多が真杉匠と坂井洋に話したこととは…

平原康多が思いを語った

令和6年能登半島地震復興支援競輪として行われる西武園競輪の大阪・関西万博協賛GⅢ「開設74周年記念 ゴールド・ウイング賞」が20日に開幕する。2022、23年度はGⅠ(オールスター)が開催されていたため〝西武園記念〟は3年ぶりの実施となる。

S級S班4人を迎えるシリーズで、地元の平原康多(41=埼玉)ら好メンバーが熱戦を展開していく。その平原だが、初日12R特選で、ある決断を下した。

誰よりも早く競輪場に到着した〝西武園の主〟は、真杉匠と坂井洋の到着を待っていた。そして2人に会うと、ある思いを伝えた。「初日特選だけは自分でやらせてもらえないかな?」。栃木勢がこれを快諾し、初日は関東別線勝負となった。

「ワガママを言わせてもらいました。(武藤)龍生が4番手になっちゃうし、初日特選っていうのもあって。ここ(西武園)じゃなければまず3、4番手を喜んで固めるし、2日目以降とか勝ち上がり戦でもこういう判断はしないと思う。でもこの初日だけは、ってね」

もちろん、前回りを決意したのは自分で動いて勝負できる自信があるからこそ。

「ずっと感覚が悪かったけど(直前に)10年前くらいのフレームのメーカーに戻して練習したら、ここ1年で一番感じ良く踏めました。タイムも出たし感覚も良い時のものだった。これを続けていけば体ももっと良くなっていきそうです」といつも以上に爽やかな笑顔を振りまいた。

あとは実戦で結果を出すだけ。手応えの良さを、着へと結びつけてみせる。

© 株式会社東京スポーツ新聞社