祝電促すメール各部局に一斉に…これは事実上の催促 長谷川岳議員と道の“異例”また明らかに

「威圧的な言動」が問題となっている自民党・長谷川岳議員について。

2023年、長谷川議員が参議院の役職に就任した際、道の東京事務所が幹部職員からの祝電を促す趣旨のメールを、各部局に一斉に送っていたことが新たにわかりました。

長谷川岳議員は2023年10月、参議院特別委員会の委員長に就任しました。

道の東京事務所は、就任が内定した段階で「長谷川議員に対する部長職からの祝電」について確認するメールを各部局に送っていました。

どの部長職が祝電を送るのか、あらかじめ取りまとめることが目的だったといいます。

(道総合政策部 清水茂男次長)「送ってくださいというわけではなくて、送りますか送りませんかという照会をかけて表をとりまとめた。送る送らないの判断はそれぞれの部長職がしている」

しかし、複数回に及んだメールでは、祝電を送る職員リストを添付するなど情報を共有。

事実上、祝電を「催促」し、特別職を含む29人が送っていました。

さらに、具体的な対応を求める内容もー

「明日の午前中に長谷川参議事務所に祝電が届くように手配をお願いいたします。届いていない場合はご担当の方々に連絡いたします」

「可能であれば、配達台紙を『リボン』で統一いただけますと幸いです」

長谷川議員を巡っては、国会で予算が成立した際に、道の計画推進課が幹部職員に「お礼のメール」を求めていたことも問題となっています。

今回の祝電の取りまとめも、ほかの国会議員への対応では確認されていません。

(道総合政策部 清水茂男次長)「これまでの議員とのやり取りで、職員が委縮する場面があって、統一してまとめて送った方がいいだろうという判断があったと思う」

(記者)「祝電がなかったことで長谷川議員から叱責をうけたケースはあるのか」

(道総合政策部 清水茂男次長)「そこはちょっとわからないです」

次々と明らかになる長谷川議員への異例な対応。

道は、祝電に関するメールでの情報共有は不適切だったとして、今後は取りやめるということです。

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