【F1】中国GP初日にいきなり火事発生のアクシデント ハミルトンが「巻き込まれた」

F1中国グランプリ(GP、20日=スプリント、21日=決勝)が19日に開幕し、初日のフリー走行でいきなり予期せぬアクシデントが発生した。

この日行われたフリー走行1回目で、突然火事が発生。その様子を欧州スポーツ専門放送局「スカイ」が詳報した。

「走行開始から15分が経過したとき、ターン7の内側の草むらで突然小さな火災が発生した。レースコントロールは赤旗を出し、車両はピットレーンに戻り、マーシャルに消火器で消火する時間を与えた」と火災発生により走行が中断された様子を伝えた。

「非常に珍しいが、週初めに雨が降ったものの上海では乾燥していて風が強い状況で、高速セクションを通過する際に車の下側のチタン製スキッドブロックが地面に衝突する際、発生した火花が原因となった可能性がある」と原因を指摘した。

この火災に間接的に影響が出たのがルイス・ハミルトン(メルセデス)だ。「セッションが再開されると、ハミルトンは奇妙な事件に巻き込まれた」

その理由は「最終コーナーに差し掛かったときにタイムラップの準備をしていたが、ヘアピンでフェルスタッペンに抜かれ、ヒュルケンベルグはアウト側を回避しようとしたが、出口の縁石に押しつぶされた。最終コーナーへの短いストレートでピアストリが先頭に立ったが、フェルスタッペンがドライバーに突っ込んだのに対し、ハミルトンはそうせず、代わりに右に急に動いてピットレーンへ。しかし、そうすることでハミルトンはピットレーン入口の白線を越えるというレースディレクターのイベント指示に違反し、白黒旗を掲げられた」と経緯を伝えた。火災による中断で走行するタイミングがずれたことで、少なからず走りに狂いが生じたようだ。

かねてコースの安全性が不安視されていた中国GP。初日からまさかのアクシデントまで発生し、レース本番は波乱含みの展開となりそうだ。

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