前宝塚宙組トップ真風涼帆 第二の故郷で満面の笑み「すっかり気分は男役テンション」

 宝塚歌劇団退団後初のコンサートを行った真風涼帆=提供・梅田芸術劇場Ⓒ岩田えり

 前宝塚歌劇団宙組トップスター真風涼帆19日、退団後初コンサート「unknown」大阪公演初日が梅田芸術劇場で幕が開けた。同劇場は在団中に何度も公演を行った、第二の故郷ともいえる場所。「すっかり気分は男役テンション」と満面の笑みで、『オーシャンズ11』の曲など宝塚時代の楽曲などを歌い踊った。

 真風は昨年6月に退団するまで、トップとして約5年7カ月に及び宙組をまとめ、牽引してきた。平成以降では、コロナ禍による休止期間もあったが、和央ようか、柚希礼音に次ぐ就任歴。宝塚歌劇団の“トップ・オブ・トップ”としての役目を負っていた。

 この日は現役時代を彷彿させる白やシルバーに輝くパンツスーツで、舞台狭しと歌い踊った。宝塚のナンバーではひときわ盛り上がり、客席のファンを「エンジェル」呼びし、男役17年の魅力をあますことなく発揮した。大阪の思い出を問われ「行きつけ?ここ(梅田芸術劇場)。宝塚時代にたくさん立たせてもらった」と茶目っ気たっぷりだった。

 また客席から「応援してるよ~」との声援に思わず破顔。「泣いちゃうから」と返していた。

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