「メイ アイ ヘルプ ユー?」 鎌倉駅で観光案内、滞留抑制 鎌倉市

外国人観光客と話すボランティアの米山さん=13日・鎌倉駅西口

鎌倉駅に着いた観光客へのおもてなしと、駅前での円滑な移動を促進しようと、鎌倉市と市観光協会は4月13日から多言語ボランティアガイド事業を開始した。観光客で混雑する週末や大型連休にボランティアが駅前に立ち、目的地への行き方や観光情報を提供。一方で駅前の滞留抑制も図り、駅を使う住民の利便性向上につなげたい考えだ。

市らがボランティア配置

「メイアイヘルプユー?」

何か手伝えることはないかと、外国人観光客に声をかけるのは米山紀さん(82・鎌倉市在住)。横浜や鎌倉を中心に活動するボランティア団体「神奈川SGGクラブ(善意通訳者の会)」の一員として、13日朝10時から鎌倉駅西口に立った。駅前で困っている観光客に対応しつつ、滞留する人々による混雑解消を促す。

英語とスペイン語が話せる米山さんは、10時からの1時間で外国人29、日本人10の計39人と接した。外国人はフランス、フィリピン、ドイツ、中国、ベルギー、アルゼンチンとさまざまだが、「ほとんどの方は英語が通じたので大丈夫」と米山さん。駅西口では鎌倉大仏を目指す人が多く、米山さんは徒歩・電車・バスの3つの手段を案内したという。

東口、西口に2人

鎌倉駅前での多言語ボランティアガイド事業は、6月末までの土曜、日曜、祝日、ゴールデンウィーク期間中の平日(4月30日〜5月2日)の午前10時から午後4時まで実施。市と観光協会から委託を受けた神奈川SGGクラブのメンバーが、鎌倉駅東口と西口に2人ずつ交替で立つ。

市らは7月以降についても、関係団体と調整した上で土・日・祝日を中心に実施したいとする。

© 株式会社タウンニュース社