JR九州の博多駅長に密着するシリーズ。
今回は、進化し続ける博多駅の今を追いました。
「駅も商業施設もひとつの街」
JR九州の鐘ヶ江理恵博多駅長。
落とし物検索サービスを、博多駅周辺の商業施設にも広げようとしようとしていました。
JR博多駅鐘ヶ江理恵駅長(今年3月)「データベースでこういった形でJR九州管内でお忘れになったアイテムがここにずらっと出てきますので、この中から検索してあるかないか探していくという形ですね。」
アミュプラザ博多を運営する「JR博多シティ」や「マイング」を運営する「博多ステーションビル」との打ち合わせです。
JR九州鐘ヶ江理恵博多駅長(今年3月)「落とし物をすると今は駅に来たり、駅になかったらアミュのインフォメーションに行ったり、マイングのインフォメーションに行ったりという、ちょっと煩わしさがあったんですけど、それをひとつの街としてできれば、すごく利便性が高まるなと思ったので皆さんとお話しして、入れてもらうことになったので、そのやり方の確認をしていました」
JR博多シティ環境推進部・渡部静音さん「これを実現すると、お客様の快適さも上がるし、インフォメーションの人がやりとりをするところも、仕事が軽減されると言うことで、すごく効率化も図れていいサービスだなと思います」
待合室をおしゃれなスペースに
ホームから博多阪急につながる3階の待合室。
JR九州鐘ヶ江理恵博多駅長(今年1月)「ちょっとここ、だだっぴろい感じになっちゃっているので、もう少しみなさんが待合室としても少し時間長くくつろいでいただくためにも、おしゃれなスペースにしたいなと思っていまして」
3月29日、午後10時。より快適な空間にするため新しいインテリアが運びこまれました。
JR九州鐘ヶ江理恵博多駅長(今年3月)「これに背もたれが付くので、すごくいいですよ。荷物おけるし。いい。」
完成した待合室には、フェイクツリーや、カラフルな椅子が設置され、多くの人が利用していました。
利用客「椅子がいっぱいあるので、みんなで集まれますね」
利用客「この前来たときはもっと簡単な作りだったんですけど、今日見て、すごい椅子とかが立派になって豪華になりましたね。このテーブルとかも変わって、私は好きなスペースですね。」
線路の上に複合ビル2028年完成予定
変わり続ける博多駅はまだまだ進化します。
JR九州鐘ヶ江理恵博多駅長(今年3月)「そこまで今、博多シティのアミュが来ていますけど、それよりこっち側、竹下側ですね。竹下側の、線路上にもう一つビルを建てるための工事をしています。」
現在、博多駅の線路の上を活用して複合ビルを建設する「博多駅空中都市プロジェクト」が進められています。
このビルには、商業施設やオフィス、ホテルなどが入る計画で、2028年の完成が予定されています。
JR九州鐘ヶ江理恵博多駅長(今年3月)「そのビルができたら、もっとお客様が多く、JRのご利用も多くなると思います。」
鉄道を利用するだけではなく、人が集う賑やかな博多駅にしようと、キャラクターとのコラボレーションなど、多くのイベントも企画してきた鐘ヶ江駅長。
ラストランで涙
SL人吉ラストランインスタライブ(今年2月)「博多駅長の鐘ヶ江理恵です。どうぞ宜しくお願いいたします。」「乗ります、みなさん、ありがとうございました」
コロナ禍で利用者が減った時期に駅長に就任し、急激に利用者が戻ってくるまで歩んだ2年11か月。3月いっぱいで、博多駅長を交代しましたが、これからも博多駅が利用客にとって快適な場所になるよう進化し続けてほしいと話します。
JR九州鐘ヶ江理恵博多駅長「通過するだけでなく、快適に過ごして頂けるということを常に追求していくということを社員たちが頑張って、やってくれるようなそんな場所になって、変化しつつも、そして我々JR九州の社員も変化しつつ、進化をしていけるといいなと思います。」