奥日光の中禅寺湖遊覧船、運航開始に合わせ安全祈願 初日は強風で全便欠航 水位低下で当面ルート変更も

神事を執り行う日光二荒山神社中宮祠の神職

 【日光】奥日光・中禅寺湖で営業する中禅寺湖遊覧船の今シーズンの運航開始に合わせて19日、中宮祠の「船の駅中禅寺」で安全祈願神事が行われた。

 神事は日光二荒山神社中宮祠の神職が執り行い、船を運航する東武興業の職員ら17人が安全を祈願した。同社の大勝規好(おおかつのりたか)社長は「今年も安全運航に万全を期したい」と話した。

 今春は昨秋以降の雨不足などに伴う水位低下の影響で、当面はルートを変更し「菖蒲ケ浜」「大使館別荘記念公園」の両桟橋を通過する臨時対応を行う。営業初日は10メートルを超える強風が続いたため、運航を予定していた全5便が欠航した。

 大勝社長は「水位が回復次第、通常コースに戻したい」とした上で「お客さまには船上で中禅寺湖の美しい眺望を堪能してほしい」と呼びかけている。

 営業は11月30日まで。(問)船の駅中禅寺0288.55.0360。

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