死亡事故のあった「第4種踏切」 廃止・転換に向けた日程を来週中に提示 群馬県

 群馬県高崎市の遮断機や警報機のない「第4種踏切」で女子児童が電車にはねられ死亡した事故を受け、県は18日、県内に74カ所ある第4種踏切の廃止や、自動遮断機を備えた第1種踏切への転換などに向けたスケジュールを来週中に示す意向を明らかにした。

 県交通イノベーション推進課によると、17日に開かれた関東運輸局などとのオンライン会合で、鉄道事業者や市町村に策定への協力を依頼した。スケジュールは全体的な見通しを示す予定。その上で踏切ごとに最適な安全策を講じる方向で関係機関と調整を進めている。会合では国に対して手動遮断棒設置への補助制度創設も要望したという。

 山本一太知事は18日の定例会見で「(第4種踏切の廃止や転換は)国と市町村、鉄道事業者が主体だが、県としてできる限りの後押しをしたい」と述べた。

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