地元野菜使い、総菜パンや豆乳スープ 群馬・伊勢崎興陽高が企業とコラボ 20日販売

地元企業とコラボした総菜とスープを考案した伊勢崎興陽高の3人

 群馬県伊勢崎市の伊勢崎興陽高(田畑茂校長)の3年生3人と、地元の食品メーカーや農家が県産野菜を使った総菜パンとスープを完成させた。20日に校内で開かれるイベントで限定販売し、今後、商品化を検討する。

 販売するのは、おからとゴボウが具材のメンチカツを挟んだパンと、県産のヤマトイモと小松菜が入った豆乳スープ。メンチはゴボウのシャキシャキした食感を残し、ヘルシーで満足感のある総菜パンに仕上げた。スープは塩味や野菜の食感を残すため、加水率にこだわった。

 同高で食品流通などを学ぶ橋本莉亜(まりあ)さん、金子柚希さん、瀬戸泰輝さんが考案した。市内のマルクリ青果と渋沢製パン、中島農園などが協力し、生徒と食材選びや味の調整を重ねた。

 橋本さんは「企業の皆さんに食材や食感を工夫してもらい、満足な商品ができた」と話した。マルクリ青果の塩川直也業務統括本部長は「高校生のアイデアをきっかけに企業同士のつながりが生まれ、地域が活気づく」と期待した。

 校内で農産物や加工品を販売する20日の「春の興陽フェスタ」で販売する。パンは1個300円、スープは1パック200円。午前9時半~11時半。

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