CLで悪夢の逆転負けも…バルサ会長はシャビに続投を説得? 退任の場合は黄金期に所属したOBが有力候補か

去る1月27日、バルセロナのシャビ監督が今シーズン限りでの退任を表明した。ラ・リーガ22節のビジャレアル戦に3-5で敗れた試合後の声明だったが、この発表以降チームは調子を上げ、チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝・第1レグのパリ・サンジェルマン(3-2)まで、公式戦12試合負けなし(9勝3分け)を続けたのだ。

しかし、4月16日のCL準々決勝・第2レグ、パリSGにホームで先制しながら、ロナルド・アラウホの一発退場で数的不利になった影響もあり、悪夢の逆転負けでベスト4進出を逃した。

試合中には審判への抗議で退席処分となったシャビ。タイトルの可能性が残されているラ・リーガも、首位レアル・マドリーに勝点8差をつけられていて、無冠に終わる可能性が高くなっている。

しかし、バルサのジョアン・ラポルタ会長は、指揮官の続投を希望しているようだ。スペイン紙『マルカ』が伝えている。

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これまでもシャビの続投を希望する発言を繰り返してきたラポルタ会長は、少なくとも現行契約が満了する25年6月まではチームに留まってほしいと考えていて、退任を撤回するよう説得するつもりのようだ。

ただ、記事ではシャビの退任の意思は固いとしていて、後任候補にも言及している。有力なオプションとして紹介しているのが、ラファエル・マルケスだ。バルサの選手として242試合に出場し、11ものタイトル獲得に貢献した元CBは、現在Bチームの監督を務めている。

バルサBは現在、スペイン3部リーグで2位と躍進していて、マルケスの評価も上がっている。財政難のバルサにとっては、外部から新監督を招聘するよりも資金を抑えられるため、有力な候補のひとりになることは間違いない。

とはいえ、バルサは4月21日のマドリーとのエル・クラシコで勝利すれば、逆転優勝への望みもわずかに残るだろう。宿敵撃破となれば、シャビも進退について考え直すかもしれない。チームの将来を左右する大一番となりそうだ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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