地震の被害、文化財にも… 国の重要文化財「渡部家住宅」で蔵の一部など崩れる

愛媛と高知で最大震度6弱を観測した地震ですが、文化財への被害も相次いでいます。

震度4を観測した愛媛県松山市では、国の重要文化財、渡部家住宅の蔵の一部が崩れるなどの被害が確認されました。

松山市東方町にある築158年の「渡部家住宅」。
江戸時代に建てられた庄屋の家で、歴史的な価値の高さから1970年に国の重要文化財に指定されました。

17日夜の地震では、松山市内で震度4を観測。
渡部家住宅では揺れの影響で蔵の一部が崩れ、漆喰塗りの白壁が地面に散乱したほか、竹製の骨組みもあらわになりました。

さらに別の蔵でも白壁が剥がれ落ちました。
渡部家住宅ではこのほかにも複数箇所で被害が確認されています。

渡部家住宅を管理する団体は今後、国や県などと連携して修繕を行うということです。
このほか県内の国指定の重要文化財では、宇和島城と大洲城でも壁の漆喰が剥がれたり瓦がずれたりするなどの被害が確認されています。

© 株式会社あいテレビ