SnowMan『それスノ』王道バラエティを成立させる向井康二の急成長 達人レベルのイジりでダウンタウン&マツコを追う

Snow Man・向井康二(C)ピンズバNEWS

Snow Manの冠バラエティ番組『それSnow Manにやらせて下さい(それスノ)』(TBS系、金曜日よる8時~)が、王道バラエティの貫禄を見せ始めている。

4月19日にも2時間スペシャルが放送される『それスノ』は、深夜特番、動画配信サービス・Paraviの配信を経て、日曜日の昼帯でのレギュラー放送までは、メンバー同士のわちゃわちゃが売りだった。しかし、ゴールデン帯に昇格した今は、ゲストやロケ先での一般人も巻き込み、ファン以外の視聴者でも十分に楽しめる内容になっている。

4月12日放送の2時間SPは、フィギュアスケート選手・浅田真央(33)をゲストに迎え、ご褒美のグルメを懸けて借り物競争バトルを開催。鎌倉と小田原を舞台に3チームに分かれ、「1番高価なものを持っている人」「1番カラオケがうまい人」「1番パンチ力がある人」を捜索することに。

カラオケ上手を探してデート中の高校生に声を掛けると、彼氏と彼女が相手のほうがうまいと推し合いに。すると、向井康二(29)が「ちょっとイチャつかんといて!」とツッコんで、同じチームの浅田の笑いを誘っていた。しかし、チームは3連敗で、浅田は勝利したチームのメンバーにイジられ、ご褒美をおいしそうに食べる様子を見せつけられていた。

以前は、都内出没企画でメンバーが一般女性と絡むと、その距離が気に入らないなど、たびたびSNS上で炎上していた。いわゆるイジりが問題となっていたが、今回はたっぷりと一般人をイジるシーンがあったのにもかかわらず、炎上どころか楽しむ声が圧倒的だった。

■いじりスキルが向上したSnow Man

「メンバー同士はもちろん、浅田や一般人もうまくイジって番組を盛り上げていましたが、その1番の功労者は向井でしょう。以前は妙なところでツッコミを入れてしまい、それをイジられるというパターンが多かったのですが、今はタイミングが的確。強めのツッコミでも嫌な感じにならないのはさすがです。成長を感じますね」(芸能ライター/坂上五郎)

22年3月放送の『オールスター感謝祭』(同局系)では、大先輩である嵐・二宮和也(40)をイジって炎上したこともあった向井。この反省を踏まえ、いろいろと経験を積んでの今なのかもしれない。

「メンバーの魅力をアピールするだけでなく、ゲストや一般人を巻き込んで盛り上げる展開ができれば、バラエティ番組としての可能性は大きく広がるでしょう。それが実現されれば、『それスノ』は王道のバラエティとして、さらに成長していきそうです」(前同)

配信サービス・TVerのお気に入り登録の数は200万を超え、バラエティ部門で『それスノ』は、201.5万(4月19日17時現在)。『水曜日のダウンタウン』や『マツコの知らない世界』(ともにTBS系)など、人気番組がひしめくバラエティの世界で今後、どこまで上位に食い込めるか注目したい。

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