岩手県内の賃上げ率5.77% 連合春闘中間報告、平均額とも最高

連合岩手の春闘要求と中間報告額

 連合岩手(伊藤裕一会長、組合員約4万9千人)は18日、春闘の中間報告をまとめた。組合員1人当たりの平均賃上げ額(加重平均)は月1万7207円(前年同期比7006円増)で、率は5.77%(同1.82ポイント増)。額、率ともに確認できる2000年以降で最も高く、全国平均を上回る勢い。人材獲得競争が激化する中、大幅な賃上げの動きが中小企業にも波及している。

 有額回答を引き出し、定期昇給や賃金水準を底上げするベースアップ(ベア)の金額が明確な43組合(2万4680人)について12日時点で集計した。

 賃上げは、組合員300人以上の大企業18組合が月額1万7471円(同6096円増)、率が5.78%(同1.37ポイント増)。組合員300人未満の地場・中小25組合は月額1万4565円(同8287円増)、率が5.68%(同3.26ポイント増)。地場・中小を含めて額、率ともに大幅な引き上げとなった。

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