コビトが潜む愛情弁当に子ども大喜び 食育にも一役!? 絵を描くだけでできるお弁当づくりのアイデア

4月に新生活がスタートし、毎日のお弁当づくりに頭を悩ませているお母さん・お父さんも多いはず。「早起きして毎日のお弁当づくりに励んでいるものの、なんだかパッとしない…」「子どもがお弁当を残して帰ってくる」などのお悩みを解消!子どもが喜ぶこと間違いなしのお弁当作りのアイデアを伝授する。

食育にも一役⁉コビトたちが潜む弁当

幼稚園に通う子どものお弁当に登場したのは、「こびとづかん」から飛び出した“こびと”たち。

真っ赤な羽で空を飛び、その姿を目撃すると幸せになると言われているレアキャラ「ホトケアカバネ」。

ひょうたんに寄生し、きれいな水を飲んで栄養にする「ノミビョウタン」。

見た目とは裏腹にどう猛な性格で、群れのリーダーをめぐり、仲間同士の争いが絶えない「リトルハナガシラ」など、様々なコビトたちが、代わる代わる子どものお弁当に潜んでいる。

「こびとづかん」は、2006年に初めて出版された、なばたとしたかさんの絵本とその書籍シリーズで、昆虫でも植物でもない不思議な生き物「こびと」の生態などを紹介している。

その「こびと」が身近にいると信じて疑わず常に探している幼稚園に通う4歳の息子のお弁当に、毎回こびとを潜ませると、帰ってきた息子からは「きょうはホトケアカバネがいた!優しいこびとだから優しく食べたよ」「きょうはリトルハナガシラだったから、バクバク食べて、やっつけた!」とこびとの性格に応じて食べ方までも変え、お弁当に“集中”して食べている様子。

さらには、こびと弁当は「食育」にも“ある効果”をもたらしている。

「豆」や「栗」があまり得意ではない息子のお弁当に、その食材に合わせて「栗」や「豆」をモチーフにしたコビトを忍ばせると、息子は「コビトの代わりに食べてあげた」と得意顔。

これまで作ったこびと弁当は20種類にも及ぶが、毎回ピカピカにした空っぽのお弁当箱を見せてくれる。こびとのキャラ弁が好き嫌い克服にも一役買っているようだ。

時短で簡単にできるキャラ弁術

ウインナーや卵焼き、ミートボールなど、子どもの好きなおかずを入れて完成。それでも十分喜んでくれるが、「お弁当の時間をもっと楽しいものにしてあげたい」「お弁当箱を開ける時のワクワク感をもっと演出したい。でもキャラ弁なんて無理」と諦めてしまっている人も多いはず。

朝の忙しい時間帯に、海苔を細かく切ったり、チーズやハムなどで顔のパーツを作るのは、不器用な人やお弁当作りに長い時間を割けない共働き夫婦からすると、ハードルが高いもの。そんな人にも、時短で簡単にできるキャラ弁術がある。

必要なのは、食紅と小さな筆、オブラートとスライスチーズ。作り方はお絵描きする、ただそれだけ。

オブラートは、粉薬や漢方薬などの飲みにくい薬を包み飲みやすくするための胃の中で溶けるフィルム状の食品で、でんぷん質や寒天などでできている。薬局やドラッグストアなどで手に入る。

<作り方>
1.オブラートをキャンバスに、子どもが好きなキャラクターを描く。
2.食紅で色を塗る。
3.絵を描いたオブラートをスライスチーズの上に重ねて完成。

チーズにそのまま描いてもいいが、オブラートを重ねることで、にじみ防止と乾燥などでチーズが割れにくくする効果もある。

大好きなキャラクターがお弁当に入っていて、しかも全部食べられるとなると、子どものテンションが上がること間違いなし。
成長に応じて好きなキャラクターも変わるもの。「明日のお弁当にはどのキャラクター入れる?」などとリクエストを募ると、子どもとのコミュニケーションの絶好の材料にもなる。

絵は上手に描けない…でも大丈夫!!

「そうはいっても、絵を描くのは苦手だから…。」と思う人も大丈夫。クッキーなどを焼く時に使う「クッキングシート」や、絵や文字をすかして写す「トレーシングペーパー」などを使うのも一つの方法だ。

あらかじめ、クッキングシートなどにキャラクターの絵を書き写しておき、その絵をオブラートの上からなぞれば、絵心がないという人でも上手に描くことができるので、描くのが難しいキャラクターでも応用できる。

手の込んだことはできなくても、絵を描くだけでできるキャラ弁術。あすのお弁当づくりの参考にしてみてはいかがだろうか。

(テレビ長崎)

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