ビヨンセ/リル・ナズ・Xらがカントリー・ミュージック界に与えた影響を探るドキュメンタリー映画『Call Me Country』配信へ

『カウボーイ・カーター』が米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で2週連続首位をキープする中、世界中がビヨンセの最新作を分析し続けている。現地時間4月18日、米HBO Maxはプレス・リリースで『Call Me Country: Beyoncé & Nashville’s Renaissance 』と題された新作ドキュメンタリーが4月26日に配信されると発表した。

CNN FlashDocsが制作するこのドキュメンタリーは、ビヨンセやリル・ナズ・Xのような有名アーティストが現代のカントリー・ミュージック界に与えた影響と、その貢献が米ナッシュビルの黒人アーティストの歴史とどのように結びついているのかを紹介する。

今年初め、ビヨンセは2024年の【スーパーボウル】期間中(2月11日)に発表し、リリースされた『カウボーイ・カーター』のリード・シングル「Texas Hold 'Em」で歴史に名を刻んだ。2月24日付の米ビルボード・カントリー・ソング・チャート“Hot Country Songs”で同曲が1位を獲得したことで、ビヨンセはこのチャートを制した史上初の黒人女性アーティストとなった。その翌週(3月2日付)、「Texas Hold 'Em」は米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で首位を獲得した史上初の黒人女性アーティストによるカントリー・ソングとなった。「Texas Hold 'Em」とそのB面曲「16 Carriages」がリリースされると、カントリー界の他の黒人女性の楽曲のストリーミング再生数は軒並み増加した。

『Call Me Country』には、【グラミー賞】を受賞したカントリー・デュオ、ブラザーズ・オズボーン、「Texas Hold 'Em」のバンジョー奏者リアノン・ギデンズ、リッシ・パーマー、アーロン・ヴァンス、デニティアとのインタビューや、そしてトゥーレやブラック・オプリーの共同ディレクターであるホリー・Gとタナー・Dをはじめとする文化評論家やカントリー・ミュージックの専門家たちによる分析も含まれる。

ビヨンセの8枚目のソロ・スタジオ・アルバム『カウボーイ・カーター』は3月29日にリリースされ、カントリー・ミュージックの黒人アーティストのルーツへのオマージュと、このジャンルにビヨンセらしい未来を描いた27曲が収録されている。この壮大なアルバムには、タナー・アデル、ブリトニー・スペンサー、レイナ・ロバーツ、ティエラ・ケネディ、シャブージー、ウィリー・ジョーンズを含む黒人カントリー・スターとのコラボレーションが含まれており、カントリー・ミュージックのレジェンドであるウィリー・ネルソンとドリー・パートンによるインタールードも収められている。ビヨンセは今作を【グラミー賞】を受賞したアルバム『ルネッサンス』の“続き”と表現した。

ファンはまだ『カウボーイ・カーター』からミュージックビデオのリリースを待っているかもしれないが、その間にドキュメンタリー『Call Me Country』を楽しむことができそうだ。

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