阪神 OBブラゼル氏が始球式に登場でまさかのハプニング 岩田氏の投球を左打席でキャッチ 豪快な印象変わらず

 ファーストピッチで岩田稔CAの投球が死球になり、ビックリするクレイグ・ブラゼル氏(撮影・山口登)

 「阪神-中日」(19日、甲子園球場)

 阪神、西武などで活躍したクレイグ・ブラゼル氏がファーストピッチセレモニーに登場した。

 岩田稔氏がマウンドに立ち、ブラゼル氏は打席へ。現役時代を思い起こさせる構えで打席に入ったが、岩田氏の投じたボールを何と右手でキャッチ。満面の笑みを浮かべるなど、当時の豪快さは変わっていなかった。

 「(日本で)最後の打席も四球だったので、10年ぶりにキャッチできた」と語って報道陣を笑わせた。「(甲子園に)呼んでいただいてとても光栄です。素晴らしい場所で思い出がいっぱいあります」と感慨に浸ったブラゼル氏。当時のヒッティングマーチもスタンドから演奏され「ファンの熱意、情熱を思い出した」と語った。

 ブラゼル氏は10年ぶりの来日。08年に西武で130試合に出場して、打率・234、27本塁打、87打点を記録。09年から阪神に移籍し、10年には47本塁打を放った。「ブラッズ」の愛称で親しまれ、ファンからの人気も高かった。13、14年はロッテでプレーし、15年に現役引退した。

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