「ほかの案含め協議したい」宮島・包ヶ浦自然公園の高級ホテル誘致計画 検討協議会 発足へ

広島県・宮島の包ヶ浦に高級宿泊施設を誘致する計画について、廿日市市は事業者の公募などを検討する協議会の設置に向け、準備会を開きました。

準備会には観光協会や商工会の会長など宮島から5人、廿日市市からは 村上雅信 副市長など3人が出席しました。

廿日市市は、宮島に宿泊施設を誘致する計画を進めていて、準備会では活用策を検討する協議会のメンバーや進め方などを話し合いました。会議は非公開で行われました。

廿日市市が誘致を検討しているのは、厳島神社や商店街とは島の反対側にある包ヶ浦自然公園で、素泊まり1泊平均10万円の高級ホテルです。

包ヶ浦自然公園を守る会 正木文雄 共同代表(4月4日の集会)
「計画を止めることを重点に検討していきたい」

誘致を巡っては、反対する住民が先月、「包ヶ浦自然公園を守る会」を発足させ、自然環境の悪化や島内の施設への影響などを訴えています。

廿日市市の村上副市長は「市が検討する誘致案は自然を壊そうというものではなく、事業者の公募も決まっていない」と説明したということです。

検討協議会は、準備会に出席したメンバーがそのまま引き継ぎ、多様な活用策を検討するということです。

廿日市市 村上雅信 副市長
「市としては、これまでの誘致計画がありますが、いろんなご意見があろうかと思いますので、他の案件も含めて一緒に協議をしていきたい」

第1回の協議会は来月2日に開かれ、包ヶ浦の現状について情報共有するということです。

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