福島県只見町でエゴマの栽培、搾油、販売などを手がける「げんき村」は、広島市で開かれた全国エゴマサミットのエゴマ油コンテストで1位に輝いた。げんき村店長でエゴママイスター・ソムリエの斎藤幹子さんは「今までの努力が認められてうれしい」と笑顔を見せた。
全国エゴマサミットは3月に開かれ、コンテストには全国から17団体が出品。色や香り、味などで競った。げんき村のエゴマ油は透明感に優れ、甘みがあり食べやすいとの評価を得たという。実部門でも2位に選ばれた。席上、斎藤さんは「体験談とエゴマ伝道師活動」と題してエゴマの健康効果などを講演した。
只見地域ではエゴマを「じゅうねん」と呼び、昔から栽培している。げんき村は2006(平成18)年に「地元の素材で産品を開発したい」と発足。エゴマ油の生産では、2022(令和4)年に専用選別機を導入し、搾油前の異物除去に活用。日々、品質の向上に取り組んでいる。
げんき村社長の藤田力さんは「『日本一きれいなじゅうねん油』を目指して努力を続けたい」と意気込みを語った。