伊達政宗の正室・愛姫の生涯学ぶ 講演会や琵琶演奏 福島県三春町

琵琶の演奏にのせ愛姫の生涯を伝えた出演者

 戦国時代の三春を治めた田村清顕の娘で伊達政宗の正室となった愛姫(めごひめ)について学ぶ講演会や、田村高校生らによる行列は13日、福島県三春町で行われた。政宗の生涯を支え、田村家復興に大きな影響を残した愛姫を顕彰した。

 「愛姫をもっと知ろう」と題した催しは、三春交流館まほらで開かれた。「良い調べに耳を傾ける会」の主催。町歴史民俗資料館副館長の藤井典子さんが「生ききった愛姫」と題して講話した。愛姫の生涯や政宗に大切された様子などを紹介した。

 講話のほか、横笛や琴などの演奏や、愛姫をイメージした琵琶の曲の披露や舞踊なども繰り広げた。来場者は情感を込めた語りや演奏を通じて、愛姫への理解を深めていた。

 会場では、小林克巳さん(小野町出身)が執筆した歴史小説「戦の世に生きて~独眼竜政宗公正室愛姫様の生涯~」も販売された。

■着物まとい行列華やか 田村高生ら練り歩き

 「愛姫行列」は町内の三春交流館まほらをスタートに行った。

 お城山まつり実行委員会の主催。今回で8回目。田村高生ら合わせて35人ほどが参加した。あでやかな着物を身にまとい、三春交流館まほらを出発し、町内を練り歩き、自由民権広場までの約1.5キロを歩いた。

 桜の花びらが舞う中、町は一層華やかな雰囲気となった。花見客や家族らが写真を撮るなどして楽しんでいた。

(県南版)

華やかな着物姿で町を練り歩く田村高生ら

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