5か月連続の強行 米軍嘉手納基地でパラシュート降下訓練

地元自治体や沖縄県が訓練中止を求め続けるなか、アメリカ軍は嘉手納基地でのパラシュート訓練を19日も実施しました。訓練の強行は5か月連続のことです。

今井憲和記者
「いま、嘉手納基地上空でパラシュート降下訓練が行われています。訓練が行われるのは5か月連続です」

嘉手納基地では19日、午後1時半ごろからおよそ1時間半かけて、20人の兵士がパラシュートを使って滑走路に降下する様子が確認されました。

地元、嘉手納町や県の反対を顧みず、5か月連続での強行となりました。

県内でのパラシュート降下訓練は1996年のSACO合意で原則、伊江島で実施するとされていますが、アメリカ軍は伊江島の滑走路の状態が悪く航空機の発着が困難だとして「例外」に該当すると強調しています。
これに対して、木原防衛大臣はー。

木原防衛大臣
「(米軍からは)部隊の即応性を維持向上するために緊要性があるものとの説明を受けており、防衛省としても例外的な場合に該当すると認識しております」

「例外的な使用」に該当するとして追認しました。

伊江島では地質調査を実施した上で滑走路を修復することになっていて改修には時間がかかる見通しです。

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