廃校がAI開発の拠点に 旧綾上中学校にGPU専用のデータセンターを誘致 香川

2022年に廃校になった香川県綾川町の綾上中学校が、AI開発用のデータセンターとして生まれ変わることになりました。

中四国で初となるGPU専用のデータセンターを設置するのは、アメリカのNVIDIA社とパートナーシップを組む、東京の企業「ハイレゾ」です。GPUとはAIの画像処理などに用いる演算装置のことです。

旧綾上中学校の体育館など2カ所にGPUのデータセンターを設け、生成AIの開発などに取り組む企業にクラウドサービスを提供します。

あわせて200台のサーバーを設置し、合計の処理能力は、スーパーコンピュータ「富岳」の約1.7倍になるということです。

5年間の事業費は約200億円で、国立研究開発法人が77億円を助成するほか、香川県も最大10億円を助成します。

2024年10月ごろから順次オープンする予定です。

香川県の池田知事は「誘致を進めてきたデータセンターが設置され、これをきっかけに県内で研究開発が進むよう取り組みたい」と話しています。

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