ソロモン諸島の地方選、中国批判の前州首相が再選

Kirsty Needham

[19日 ロイター] - 太平洋島しょ国のソロモン諸島で17日実施された総選挙・地方選挙で、中国批判の先鋒として知られるスイダニ前マライタ州首相が州議会選で再選された。

中国寄りの路線をとる同国のソガバレ首相は2022年に中国と安全保障協定を締結。今回は協定締結後、初の選挙となった。開票結果は数日かけて発表され、中国、米国、オーストラリアが結果を注視している。

スイダニ氏は同国で最も人口が多いマライタ州の首相を務め、州内で中国企業を禁止。米国からの開発援助を受け入れたが、昨年、州議会の不信任投票で失職した。

新たに州首相に就任した親中派のフィニ氏は今回の州議会選で落選。スイダニ氏は有権者が政権交代を望んでおり「民主主義を信じる州民全てにとって朗報だ」と述べた。

総選挙の結果は22日までに判明する見通し。

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