老舗喫茶店で修行した店主が営む自家焙煎珈琲店「ヤギコーヒー」【福岡市早良区】

いつの時代でも「カフェ」という存在は人々をトリコにします。近年のSNS人気も相まって、おしゃれなカフェ巡りを楽しむ女性も多い中、にわかに脚光を浴びているのが「昭和レトロな喫茶店」。中年以上の方はノスタルジックを感じ、若者にとってはおしゃれなカフェにないレトロ感が斬新だと感じるんだそうです。そこで福岡にある「昭和レトロを感じられる喫茶店」をご紹介していきたいと思います!

「ヤギコーヒー」の場所は福岡市地下鉄「藤崎駅」より徒歩1分の好立地

今回ご紹介する「ヤギコーヒー」の場所は、福岡市早良区藤崎です。

明治通りの「藤崎交差点」の脇にある「ももち家」というラーメン屋さんの奥になります。

最寄り駅の福岡市地下鉄「藤崎駅」からだと、3番出口を出て交差点を渡ればなんと1分。アクセスも最高です。

こちらの立て看板とヤギのオブジェが目印です。

そのまま奥に進むとヤギコーヒーに到着。コーヒーカラーのシンプルな外観です。

ウッドと白を基調としたスタイリッシュな店内空間

入店してすぐ目に入るのが長いカウンター席。6人が着席できます。

店内には絶えずスローなジャズが流れており、心なしかクラシカルな雰囲気も感じられます。

横長の店内は右手には3台のテーブル席があり、最大10人が着席できます。さらにその奥には焙煎機が鎮座しています。

カウンターの向かいには2人掛けのテーブル席がこっそり隠れています。いわば特等席のような存在ですね。

カウンター裏のカップボードには、オールドノリタケやウエッジウッドなど店主がセレクトしたコーヒーカップがズラリと並んでいます。

自家焙煎した鮮度の高いコーヒー豆が並ぶラック。もちろんコーヒー豆のみの購入もOK!

店名にもなっているヤギをここでも発見!こちらはお客さんからプレゼントされたものなんだそうです。

こちらが店主自慢の焙煎機。フジローヤルの「R-101」という直火式1㎏釜モデル。

直火式焙煎機は時間をかけてゆっくりと焙煎することができるので、豆の持つポテンシャルを引き出しつつバランスの取れたコーヒーを生み出すことができるんだそうです。

ヤギコーヒーが出来るまで

店主の前田歩さん。コーヒー業界歴約20年のベテランなのです!

ヤギコーヒーの店主を務めるのは前田歩さん。

20歳ごろからコーヒー屋さん巡りが趣味になり、福岡の様々なコーヒー屋さんを訪れるうちに、「好きなコーヒーを仕事にしたい」と思い立ち、たまたまスタッフを募集していた早良区西新の「珈香(こうこ)」にアルバイトとして入店。

以来、長きに渡り勤務され、接客や調理、焙煎の技術を習得されました。

「珈香」は今年で38年になる老舗の自家焙煎コーヒー店。そんな歴史ある「珈香」で培った様々な技術や経験が、ヤギコーヒーにしっかりと受け継がれているのです。

▼前田さんが15年勤めた西新「珈香」のフクリパ記事はこちら

西新に生まれて38年。サイフォン式コーヒーと手作りケーキが自慢の自家焙煎珈琲店「珈香(こうこ)」【福岡市早良区】

https://fukuoka-leapup.jp/gourmet/202403.26657

やがて珈香で働き出してから15年が経った頃、独立を決意。

どこにしようかと物件を探していたところ、現在の藤崎の物件が気に入り、コロナ禍の2021年6月にヤギコーヒーを開業されました。

店名の由来は、コーヒーの国・エチオピアで伝説のヤギ使いが飼っていたヤギがたまたまコーヒーの実を食べているのを見て、コーヒーが発見されたという言い伝えからインスピレーションを得たことと、

前田さんご自身の星座が山羊座だったこと、ヤギという動物は高いところに登る習性があるので、自分もヤギのように高みを目指していきたいという意味を込めて名付けたんだそうですよ。

サイフォン式のまろやかな味わいのコーヒーと自家製スイーツのペアリングを楽しむ

ヤギコーヒーは「珈香」同様にサイフォン式抽出を採用しています。カウンターに座って前田さんと会話しながら、その所作を眺めるのも楽しい時間です。

コーヒーが出来ると、フラスコから直接注いでもらえるのがサイフォン式コーヒーの醍醐味。淹れ立てそのままの味を楽しめるんです。

今回オーダーしたコーヒーは「エチオピア・モカ」のイルガチャフェG-1ナチュラル(税込800円)」という種類。チェルベサ村の小規模農家で生産されたスペシャルティーコーヒーです。

直火式焙煎で個性を引き出したフルーティーで心地よい酸味と上品な香りを楽しめる一杯。

コーヒーのお供には毎年秋~5月下旬の期間限定デザート「アップルパイ(税込550円)」をチョイスしてみました。

アップルパイにはフィリングがたっぷり入っていて、実に4cm以上もの厚みがあるんです!(驚)

このアップルパイは「紅玉」という品種のリンゴを使っており、一般的なアップルパイのように甘すぎず、適度な酸味と程よい甘さが調和しているので、コーヒーとの相性も良く、ペアリングも楽しめるんです。

そして定番デザートの「プリン」(税込450円)。

コーヒーとの相性を考え、昔懐かしさを感じさせるオーソドックスな味わいに仕上がっています。

なお、レジ横ではヤギコーヒーのオリジナルマッチを配布中です。

昔の喫茶店では、このようにお店ごとにオリジナルマッチを作っていたんです。

欲しい方は、前田さんに「マッチもらっていいですか?」と伝えてみてくださいね。

老舗の自家焙煎コーヒー店で15年もの長きに渡り勤めて技術を習得し、昔ながらのスタイルで味わうコーヒーは、きっと「古き良き時代の喫茶店」を感じられることでしょう。

ヤギコーヒー

住所:福岡市早良区高取2-17-38 エトワール藤崎

電話番号:092-821-1070

営業時間:11:30~21:00

定休日:月曜日(祝日の場合は営業)

Instagram:https://www.instagram.com/_ayumi_yagicof/

© 株式会社えんメディアネット