コロナワクチン 去年までに県内4万回分を廃棄 使用期限切れなど 山梨県

県内で去年までに廃棄された新型コロナウイルスワクチンが4万回分以上に上ることが19日、県のまとめで分かりました。

県によりますと、県内市町村では昨年末までに計4万284回分の新型コロナウイルスワクチンが廃棄されました。

流行株が変わった際のワクチンの切り替えに伴うものや接種率が想定より低く使用期限が切れたものなどが廃棄されたということです。

国はワクチン1本当たりの金額を明らかにしていませんが、政府が過去に公表したデータから単純計算すると、県内の廃棄分だけで約1億円に上ります。

また国は新型コロナの5類移行に伴い、各市町村に対し保管しているワクチンを今月1日までに廃棄するよう求めました。

この指示を受け、甲府市では約1万9千回分が廃棄されていて、県内のワクチン廃棄量は今後さらに増える見通しです。

一方、国はワクチン保管用の冷凍庫「ディープフリーザー」については各自治体に対応を任せていて、甲府市では医療機関や検査機関に無償譲渡したということです。

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