「人生で一番いいゴルフ」でメジャー切符 “弾丸渡米”の仁井優花は出遅れも表情明るく

弾丸渡米で「全米女子オープン」の出場権をつかんだ仁井優花(撮影/大澤進二)

◇国内女子◇フジサンケイレディスクラシック 初日(19日)◇川奈ホテルGC富士コース(静岡)◇6494yd(パー71)◇晴れ(観衆1880人)

16日(火)にハワイで行われた女子メジャー「全米女子オープン」(5月30日開幕/ペンシルベニア州・ランカスターCC)の地区予選会に出場した仁井優花。36ホールのタフな戦いで連続「66」をマークし、出場35人中トップの通算12アンダーで出場権を獲得した。

当初は22日(月)に千葉・房総CC 房総ゴルフ場で行われる地区予選会に出場予定だったが、エントリー前に予約枠が埋まり参加できなかった。「よく『将来アメリカで戦いたいか』って聞かれるんですけど、自分でも分からなかったので、行けばそれが分かるかなと」。弾丸渡米を決断した。

前週「バンテリンレディス」は予選落ちに終わり、14日(日)朝に熊本を出発。都内で身体のメンテナンスなどを行い、同日夜に羽田空港からホノルルに飛んだ。現地時間の14日にハワイ入りし、翌日に練習ラウンドを行った。

予選会は36ホールで決着がつかずプレーオフに突入したが、仁井が3ホール連続バーディで勝負を決めた。「今までで一番集中できて、人生で一番いいゴルフができたと思う」と渾身のプレーで大舞台の切符をつかみとった。

今大会の開幕前日の18日(木)に帰国し、同日夜にコース近くの宿舎に到着した。練習ラウンドも行えない過密スケジュールで臨んだ初日は、午前9時36分のスタートで2バーディ、6ボギー「75」。4オーバー70位と出遅れても、表情は明るい。「ショットは結構いい。集中はできているので、後はパターですね」と笑顔で話し、休むことなくドライビングレンジに向かった。(静岡県伊東市/内山孝志朗)

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