【F1】解雇危機リカルド 中国GPへ悲壮決意「自分自身を証明しなければならない」

正念場のリカルド(ロイター)

F1のRBで解雇危機に陥っているダニエル・リカルド(34)が、〝ラストチャンス〟とも噂される中国グランプリ(GP、20日=スプリント、21日=決勝)へ向けて悲壮な決意を語った。

リカルドは7日に行われた日本グランプリ(GP)決勝(鈴鹿)で、1周目にまさかのリタイアという失態を犯した。今季はバーレーンGPで予選14位から決勝13位、サウジアラビアGPで予選14位から決勝16位、オーストラリアGPで予選18位から12位と低迷が続いており、34歳という年齢から限界論が高まっており、海外メディアでは中国メディアで結果が出なければ更迭との報道も出ている。

重圧が高まる中、ドライバー人生を左右する中国GPへ向けてリカルドが強い思いを吐露した。

F1公式サイトで「今は、自分自身を証明しなければならないような気がする。だってそうだろう? ここでもう一度自分の力を証明して、物事を軌道に乗せなければならない」と崖っぷちの状況を意識してか、なりふり構わぬ姿勢を見せた。

それでもベテランらしく、気負いすぎは禁物ということも理解している。「家族の一員としてここにいることで、彼ら(チーム)は私の能力を知っていると思う。そしてそれは、明らかに本当に励みになる。私たちはこの状況を好転させたいと思っているが、『君にはそれができる能力があることを示さなければならない』というような計り知れないプレッシャーはない。なぜなら彼らは、私がそうやっていることを知っているからだ。今はそれを実行し、実現させるだけだ」と強調した。

絶体絶命のピンチからリカルドの逆襲が始まるのか、それとも中国の地を最後にF1界を去ることになるのか。

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