『電子レンジが大爆発』大きな火災に…注意したい使い方と相性の悪い食材 “膜のある食品” に要注意!

あっという間に、4月下旬。新生活で独り暮らしをスタートした方やお弁当作りに奮闘する方に重宝されている家電が『電子レンジ』。

ただ、少し使い方を誤ると大きな火災につながってしまうおそれが。

東京消防庁の実験の映像。電子レンジで何かを加熱しています。加熱し始めて3分55秒で煙が見え始め、5分を過ぎたあたりでレンジ全体から煙が。その後一気に炎が、激しい燃焼により扉が開いてしまいました。

実はこの映像、肉まんを電子レンジで温めているだけなのです。こういった事例は身近なことなのか?熊本市消防局に聞きました。

熊本市・益城町・西原村管内では、火災までは至っていないものの、同じような事例で消防が出動した件数はなんと去年1年間で18件ありました。

加熱しすぎに要注意!ポイントは「切れ込み」

では何を気をつければ良いのかというと、肉まんのように「水分量が少ない物」を長時間加熱するのは危険だということです。

加熱時間の目安として、出力700Wで サツマイモ(焼き芋)120gを加熱したときは6分26秒の時点で、肉まん90gを加熱した時は5分34秒の時点で出火してしまったということです。(出典:東京消防庁)

そのほかにも「電子レンジ対応の容器かどうか、パッケージを確認すること」が大切で、電子レンジ内が汚れているのも危険だということです。

キャスター「このほかにも卵とかも破裂するから危ないといいますよね?」

卵のほかにも、“膜のある食品”は気をつけないといけません。例えば、ソーセージや明太子も注意が必要です。

阿蘇市でソーセージを製造する「ひばり工房」に話をうかがうと、「ソーセージなどは長時間レンジにかけると肉の水分が蒸発して、外側を覆う羊の腸の膜が破裂してしまう」おそれがあるそう。

レンジであたためる時は切り込みを入れるなど、抜け道を作ることで破裂を防ぐことができるそうです。

便利な道具ですが安全に気を付けて新生活を快適に過ごしていきたいですね。

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