「食品ロス」削減 「規格外」野菜使った新商品開発

「食品ロス」の削減を図ろうと大学生と、近江牛やコロッケの販売を手がける県内の企業が、「規格外」の野菜を使った新商品を共同開発しました。

これは、近江八幡市の「カネ吉ヤマモトフーズ」が、地域貢献ができる商品を開発したいと草津市にある立命館大学食マネジメント学部の学生たちに持ちかけたもので、人気のコロッケシリーズの新商品を考えることになりました。

学生たちは、レシピ開発を担当。食べられるのに廃棄される「食品ロス」を削減したいと考え、県産の「規格外野菜」を使うことにしました。

生産者の方は「大部分に関しては大きすぎるということで、圃場でそのまま廃棄する。普段なら六つ八つと入る段ボールに二つ三つしか入らない。出荷経費など運賃などが高くつくこともあってなかなか流通させるのが難しいところ」と話しました。

学生たちは、キャベツやホウレンソウ・小松菜などを使っておよそ40種類のレシピを考え、試作を重ねました。しかし失敗も少なくありませんでした。

学生は「水分量の調整を間違えて油の中で爆発してしまったり、ホウレンソウのペーストを作って真緑のコロッケを作ってみたら結構ホウレンソウ臭くてしんどいねとなったり。本当にたくさん作りました」と話しました。

最終的には、様々な味付けができる「キャベツ」が採用され、キャベツを感じられるように大きめに刻み、炒めてから混ぜ込むことで甘さを引き出しました。

規格外のキャベツを提供することになった生産者は「扱ってもらっている仲買さんに、大きいのがあるし、どうしようかな、だめやったら廃棄するしという話をしていたら、こういう機会をもらってありがたい話だった。うれしいと思っている」と話していました。

「キャベツメンチかつ」は、20日から「カネ吉ヤマモトフーズ」の店舗やオンラインショップ・スーパーなどで販売されるということです。

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