三重県鈴鹿市の伝統工芸品伊勢型紙の組合に19日、社会人サッカーチームFC.ISE-SHIMA(いせしま)から伊勢型紙の文様を使ったユニフォームが贈られました。
中南勢地域を拠点にJリーグ昇格を目指すFC伊勢志摩は、以前からユニフォームに伊勢型紙の文様を使用し、今シーズンは伊勢形紙協同組合の全面協力を受けて制作されました。
贈呈式では、FC伊勢志摩の小倉隆史理事長から伊勢形紙協同組合の小林満理事長にユニフォームが手渡されました。
小倉理事長の父、故信之さんは伊勢型紙の伝統工芸士として活躍し、ユニフォームの身頃部分には信之さんが彫った伊勢型紙が使われています。
袖の部分には「三重県の花」に指定される花菖蒲が、パンツ側面にはサポーター番号の12番を表現した「南部縞」が入れられています。
文様は近くで見ないと判別できないものの、江戸の粋や見えない美といった魅力が際立つユニフォームとなっています。
小倉理事長は「父がずっと彫っていた型紙がユニフォーム柄になり嬉しい」と笑顔を見せていました。