陸自オスプレイが5か月ぶりに飛行再開 佐賀空港の西側には配備に向け駐屯地建設進む 抗議の声も

佐賀県の目達原駐屯地に去年11月から置かれたままになっていた陸上自衛隊の輸送機、オスプレイが19日、およそ5か月ぶりに飛行を再開しました。周辺では飛行再開に反対する市民団体が横断幕やのぼりを持って抗議の声をあげました。

19日午前10時半ごろ、佐賀県吉野ヶ里町の目達原(めたばる)駐屯地から陸上自衛隊の輸送機、オスプレイが飛び立ちました。

この機体は去年11月、一般公開するため千葉県の木更津駐屯地から飛来していました。しかし、その翌日に鹿児島県の屋久島沖でアメリカ軍の機体の墜落事故が起きたため、目達原駐屯地に留め置かれていました。

飛行が再開されるのは、およそ5か月ぶりです。アメリカ軍機墜落の詳細な原因は現在も明らかにされておらず、そんな中での飛行再開に抗議の声をあげる人たちもいました。

■占部晃太朗記者

「目達原駐屯地の正門では、朝から集まった人たちがオスプレイ飛行再開の反対を訴えています。」

市民団体の声掛けで集まった20人近くが横断幕やのぼりをもって抗議し、目達原駐屯地からオスプレイが飛び立つ際には拡声器を使って飛行反対を訴えていました。

■再開に反対する人

「オスプレイいらない。オスプレイ飛ばすな。」

■再開に反対する人

「本当に何してくれてんだという感じ。もしこれで落ちたら、本当に誰がどう責任をとるんだという話。この近辺の住民のこととかも全く考えていないと思う。」

佐賀空港の西側には現在、オスプレイ配備に向け、陸上自衛隊の駐屯地建設が進められています。

佐賀県によりますと、19日はオスプレイの機体に問題が無いか確認するため駐屯地付近を飛行しました。20日、熊本県の高遊原分屯地を経由して、4月末に木更津駐屯地へ戻る予定です。

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