神戸の新アリーナ、周辺エリア愛称は「TOTTEI」 イベント開催「予約順調」 VIPエリアはANA関連に

アリーナの南にできる緑地「TOTTEI PARK(トッテイパーク)」のイメージ(One Bright KOBE提供)

 来年4月の開業予定で、神戸港の新港第2突堤で建設が進む「ジーライオンアリーナ神戸」について、アリーナの運営会社は19日、アリーナと周辺の緑地を含めたエリアの愛称を「TOTTEI」(トッテイ)とすると発表した。港の発展を支えた突堤の名を継承し、新たなエンターテインメント拠点として地域をもり立てる-との決意を込めたという。

 現在のアリーナ建設工事の進捗は40%超で、緑地に整備する建築物などは今夏ごろ着工する。緑地では大型イベントを年に複数回開催し、アリーナを含めたエリア全体で年300万人の集客を目指す。

 また、アリーナに設けるVIPエリアのネーミングライツ(命名権)を、ビル管理のANAスカイビルサービス(東京)が取得したと発表。VIPエリアの名称は、270度を海に囲まれた立地にちなみ「KOBE270°Club(神戸トゥーセブンティクラブ)sponsored by ANA」とする。最大200人を収容できるラウンジと18の個室で構成し、食事は結婚式場運営のクレ・ドゥ・レーブ(神戸市中央区)が提供する。

 アリーナ正面入り口となる北ゲートにも命名権を設定し、ソフトウエア開発会社のミックウェア(同)が取得した。「ミックウェアゲート」とする。

 会見した運営会社の渋谷順社長は、開業から1年間の週末は音楽イベントなどの仮予約でほぼ埋まったと説明。「順調な滑り出しになる」と見通しを語った。(西井由比子)

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