【独自】「私は狂ってる」“頂き女子”渡辺真衣被告の独占手記 「家族に絶望」「売春からホストに」…22日に判決

「頂き女子」を名乗り、3人の男性から多額の金をだまし取った罪などに問われている渡辺真衣被告(25)。

これまで本人との接見を重ねてきたFNNは、来週の判決を前に渡辺被告の手記を独占入手した。

87ページにわたってつづられた文章からは、何が浮かび上がってくるのだろうか。

87ページの独占手記 半分以上は少女時代の「嫌な記憶」

(渡辺被告の手記より)

「家族4人で何処(どこ)かに出掛けた記憶も、仲良く会話した記憶も、仲良くご飯を食べた記憶も、何もありません」
「いつも暗い雰囲気が家の中にまとわりついていると、私は感じていました」

手記全体の半分以上を占めていたのは、少女時代の嫌な記憶。
細かく書きつづられた家族との関係の中で、父親に関する部分は暴力にあふれていた。

(渡辺被告の手記より)

「お前包丁隠しただろ」と言ってきました。
「今から包丁を買ってきて、お前のことを殺すからな」
「私は本当に殺されちゃう。怖い誰か助けてと思い、勇気を出して110番を押しました」

しかし駆けつけた警察官の目には、“親子げんか”に映ったという。

(渡辺被告の手記より)

「アイス買ってきて仲直りしようと思ったんだって」
「私の心、全部崩れ落ちて、なんにもなくなっちゃった」
「この世界に期待するのを辞めた日でもありました」

さらに心のよりどころだった母親からも、心ない言葉をかけられたという渡辺被告。

家族に絶望した末、最初に居場所を求めたのはネットの世界だった。

ネットで出会った年上男性の欲望に体で応えることで、自身の“存在意義”を感じる日々。
そして20歳のころ、さらに満たされる場所に出会った。

(渡辺被告の手記より)

「ホストだけは笑わせてくれて、すごく楽しいと感じさせてくれた」
「こんなに楽しい経験、うまれて初めてで幸せだった」
「生きる意味を見つけられたと、すごく気持ちが明るくなり、人生が救われた気がした」

渡辺被告はこのころ、風俗店勤務で得た収入のほぼすべてを、1人のホストに貢いでいたという。
しかし金を用意できず、ホストをNo.1にできなかったという理由で、自身の存在意義を見いだせなくなった。

そんな時、「頂き女子」誕生の決定的な出来事があったという。

渡辺被告のもとに届いた1通のLINE。

(渡辺被告の手記より)

「『少しだけなら、助けたい』と言ってきてくれて、いきなり30万くらいを振り込んでくれました」

手当たり次第に頼み込んでいた風俗店の客からの支援。
この成功体験から、ほかの客からも金を引き出すようになった。

(渡辺被告の手記より)

「私はその頃から、お金はいろんな男性にうそをついて、もらえばいいんだと考えが固まりました」

こうして生まれたのが「頂き女子」だった。

その後、男性から金をだまし取る自身の“テクニック”をマニュアルにして販売するようになった渡辺被告。
多いときには、月に400万円をホストに貢ぐようになったという。

当時の罪を振り返った部分は、書き殴るような文字でつづられていた。

(渡辺被告の手記より)

「お客さんから1000万を出してもらった。お願いするときうそをついて、相手を丸め込もうとしている」
「女の子にサギをすすめてしまった。被害者もそれにともない増えた」
「このおかしさに気づいてやめられてたらよかった」
「ごめんなさい。私は狂ってる」

2023年8月に愛知県警に逮捕された際、渡辺被告は捜査員に「捕まえてくれてありがとう」と告げたという。

世間の関心を集めた「頂き女子」が寄せた独占手記。
そこには力強い文字で、こうもつづられていた。

(渡辺被告の手記より)

「本当の救いって一体何?それが分かるようになったら、私と同じ境遇の女の子達に本当の救いを教えてあげられる存在になりたい」
「もう誰もキズつけたくない。強く生きられる女性になります」

検察側の求刑は懲役13年。
注目の判決は、来週22日に言い渡される。
(「イット!」4月19日放送より)

© FNNプライムオンライン