才能あるヤングライダーを発掘 ヤマハ「R3 APC」がタイで開幕

ヤマハ発動機株式会社は、アジア・大洋州における才能あるヤングライダーの発掘と支援を目的に、同社とグループ企業のタイ・ヤマハ・モーターが新設した「Yamaha R3 bLU cRU Asia-Pacific Championship」が、2024年4月5日から7日の期間中、タイのチャーン・インターナショナル・サーキットで開幕したと発表した。

同レースは、アジア・大洋州域内の12〜18歳までのヤングライダーを対象に、同社のグローバルスポーツモデル「YZF-R3」を使用し、年間6戦で行うシリーズ戦となる。チャンピオンを獲得したライダーには、翌シーズンから2年間、スーパーバイク世界選手権に併催される「Yamaha R3 bLU cRU FIM World Cup」への参戦支援を行い、さらなるステップアップの機会を提供しているのが特徴だ。

Yamaha R3 bLU cRU Asia-Pacific Championship開幕 6ヵ国20名がYamaha R3 bLU cRU FIM World Cupを目指し熱戦

アジア・大洋州における才能あるヤングライダーの発掘と支援を目的に、ヤマハ発動機株式会社とグループ企業のタイ・ヤマハ・モーターが新設した「Yamaha R3 bLU cRU Asia-Pacific Championship(以下R3 APC)」が、2024年4月5-7日、タイのチャーン・インターナショナル・サーキットで開幕しました。

タイ・ヤマハ・モーターが独自で開催していた「Yamaha R3 bLU cRU Thailand Cup」から発展したR3 APCは、アジア・大洋州域内の12〜18歳までのヤングライダーを対象に、当社のグローバルスポーツモデル「YZF-R3」を使用し、年間6戦で行うシリーズ戦です。
チャンピオンを獲得したライダーには、翌シーズンから2年間、スーパーバイク世界選手権に併催される「Yamaha R3 bLU cRU FIM World Cup(以下World Cup)」への参戦支援を行い、さらなるステップアップの機会を提供。早い段階から世界中のライバルたちとハイレベルな戦いを経験することで、世界に通用するライダーを輩出することが目的となります。

初開催となった今年は、オーストラリア1名、中国1名、日本1名、ニュージーランド1名、フィリピン3名、タイ13名、計6ヵ国20名(平均年齢14.9歳:最年少13歳、最年長17歳)の、ヤングライダーがエントリーしました。
4月4-6日、開幕戦(2レース制)が行われ、日本の奥貫翔選手が連勝しWorld Cup参戦権の獲得に向け一歩リードしました。両レースともに超接近戦となり、今後も、スカラシップをかけた熱い戦い期待されます。次回の第2戦は5月3-5日、タイランド・サーキットにて開催されます。

2024 Yamaha R3 bLU cRU Asia-Pacific Championship参戦ライダー

ゼッケン氏名国籍年齢10Zain Kaizzer DobladaPhilippines1312Theppitak KraiyafaiThailand1613Tanakit PratumtongThailand1514Moses Gerard ReyesPhilippines1317Hayden FordyceNew Zealand1522Chalath NatthapongpipatThailand1523Virakorn NatthapongpipatThailand1427Huann KeChina1328Mytchell Joshua NGOPhilippines1329Chayakorn SaeongThailand1530Anak WaichalardThailand1531奥貫 翔Japan1639Natthakorn KammayeeThailand1553Pasavee DetraksaThailand1754Sakchai KhongduangdeeThailand1568Ryan LarkinAustralia1782Kerkrit ChansutaThailand1593Supakarn PhasuraphonkulThailand1597Chonlasit RakbumrungThailand1599Phornwasing ChanmaneeratThailand16

2024年4月1日現在

使用マシン「YZF-R3」

ご参考:開幕戦レポート、日本の奥貫翔が2レースともに制す

4月5-7日、Yamaha R3 bLU cRU Asia-Pacific Championship(以下R3 APC)の開幕戦が行われ、奥貫翔(JPN)の2連勝で幕を閉じました。同時にプレシーズンプラクティスからレースウィークにかけて、ライダーたちは様々なアクティビティやトレーニングを体験し、学び、競い合う充実のスケジュールを過ごしました。

トレーニングでは、ARRCでも活躍した伊藤勇樹選手やデチャ・クライサート氏などのアドバイザーの指導のもと、各種ブレーキング、コーナリングなどをトレーニング。さらにスポーツ科学の視点から、アスリートに必要な食事や栄養、レーシングギアやタイヤなどの製品情報を学びました。このほか、プロサッカーチーム「ブリラム・ユナイテッド」の施設やユースアカデミースクール、ヤマハ発動機のディーラーを見学。仏教寺院での瞑想などの経験を通じて英気を養い、レースウィークを迎えました。

そのウィークでライダーたちは、当初はワールドクラスのサーキットに苦戦するも、トレーニングの成果もあり成長を示してフリー・予選でしっかりタイムを削り決勝へ。記念すべきオープニングレースでは、#68 Ryan Larkin(AUS)がホールショットを奪うと、序盤の攻防を経て、9番グリッドからスタートした#31 奥貫翔(JPN)を先頭に、#13 Tanakit Pratumtong(THA)、#54 Sakchai Khongduangdee(THA)、Larkinがトップ争いを展開しました。

勝負は最終ラップまでもつれ込み、トップの奥貫は一時4番手まで後退するも、最終コーナーへのアプローチとブレーキングで3台を抜き去り優勝。2位にはLarkin、3位はKhongduangdeeが入りました。

レース2もトップグループの顔ぶれは大きく変わらず、Pratumtong、Larkin、Khongduangdee、#12 Theppitak Kraiyafai (THA)、奥貫らが先頭集団を形成して周回を重ねました。

中盤には奥貫とKhongduangdeeが抜け出しましたが、再びグループとなり最終ラップへ。一時はトップが入れ替わる場面がありましたが、奥貫がトップを奪い返すと最後までライバルを抑えてゴールしダブルウィンを達成しました。2位はPratumtong、3位はKhongduangdeeが獲得しました。

https://www.yamahablucruasiapacific.com
詳細なレポートやリザルトはR3 APCの特設サイト(英語)にて公開しています。

リリース提供元:ヤマハ発動機株式会社

© パークアップ株式会社