偽1万円札使った男に執行猶予付き有罪判決 鹿児島地裁

2023年10月、鹿児島県薩摩川内市でタクシー乗車代金の支払いに偽の1万円札を使った罪に問われている男に対し、鹿児島地裁は4月19日、執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。

判決を言い渡されたのは、薩摩川内市宮崎町の会社員、戸田伸明被告(53)です。

判決によりますと、戸田被告は2023年10月、薩摩川内市でタクシー乗車代金の支払いに偽の1万円札を使ったとして、偽造通貨行使の罪に問われていました。

19日、鹿児島地裁で開かれた判決公判で小泉満理子裁判長は「通貨の信用を害する悪質な犯行で、偽札を使ってみたいという動機にも酌むべき事情はない」と指摘しました。

その一方で、「使用した偽造通貨はカラーコピーを貼り合わせただけで精巧とは言えず、使用も1枚にとどまり、犯行によって生じた危険は重大とまでは言えない」などとして、戸田被告に懲役3年、執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。

戸田被告の弁護士によりますと、戸田被告は控訴しない方針だということです。

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