いざ!島根 岸田総理、立憲・泉代表ともに与野党直接対決の島根1区へ 衆院補選最初の週末

今週告示された衆議院島根1区の補欠選挙は、全国3つの補選で唯一、与野党直接対決の構図となり注目を集めています。
来週末の投票に向けて折り返しとなる今週末は、双方、総理や元総理が応援に駆け付ける大きなターニングポイントです。
その週末を前に、手ごたえのほどは?

衆議院島根1区の補欠選挙には届け出順に自民党新人で公明党が推薦する錦織功政さん55歳と、立憲民主党元職の亀井亜紀子さん、58歳の2人が立候補しています。

自民・新 錦織功政候補
「前の世代から受け継いで来た、この大切なふるさとをより良い形にして、そしてより豊かにしてから次の世代へと引き継いで行く。これが私の成し遂げたい一番大切な仕事でございます。」

自民党の新人・錦織さんは選挙戦が始まって以降、出身校の関係者がいる企業などを回り地元、松江市出身という地縁を生かしてふるさとへの強い思いを訴えながら支持を求めています。
序盤戦の手ごたえについては。

自民・新 錦織功政 候補
「まだ始まったばっかりで手ごたえと言えるものはありませんが、確実に皆さんの声援を頂いてると、頂き始めたということを実感し始めていると。」

相手陣営が連日のように大物政治家を島根入りさせる一方で、告示日以降の応援は小渕優子選対委員長と石破茂元幹事長のみ、まずは、裏金問題への謝罪という逆風からの選挙戦スタートでした。

自民党 小渕優子 選対委員長
「多くの皆様からご批判、ご心配、選挙戦にあたっては大変なご苦労をおかけしています。そこのことにまず心からお詫び申し上げます」

この週末に小泉進次郎元環境大臣や
岸田総理が島根入りしますが、「空中戦」より「地上戦」を重視しています。

自民・新 錦織功政 候補
「私は、ともかく地道に皆さんの所にお伺いして、ご挨拶して、ご意見を伺う、これに徹したいと思ってます。本当に厳しい選挙だということは肌身に沁みて感じていますので、これからも一生懸命活動して行きます。」

裏金問題や細田前衆院議長への批判は逆風ですが、新人の立場を逆手にとって政治の刷新を訴える錦織さんに対し、知名度で先行する立憲民主党の元職・亀井さんは自民党への逆風を追い風に選挙戦を展開します。

立憲・元 亀井亜紀子 候補
「今まで自民党の有力な議員をたくさん国会に送ってきましたけれども島根が全く発展をしていない、衰退をしている、そう思われるならば今度こそ亀井亜紀子を国会に送ってください」

自民王国・島根で強い組織力を誇る相手陣営に対し、どれだけ無党派層を取り込められるかがこの選挙戦の鍵となります。

立憲・元 亀井亜紀子 候補
「皆さん関心が高まっているということだと思いますし、ここ島根で自民党に勝つことができれば、本当に日本の政治にとって、大きなことだと思います」

告示日には辻元代表代行に福山元幹事長、翌日には泉代表が告示前から数えて3回目の島根入り。
党幹部が続々と島根に入り、19日は自民党時代に幹事長も務めた小沢一郎衆院議員も島根入りです。

立憲民主党 小沢一郎衆院議員
「調査で先行しているなんて大間違いだ、自民党の地力に普通にやったらかなわない。勝てるという確証を得るにはまだまだ」

19日は野田佳彦元総理と蓮舫議員、20日は泉代表と辻元代表代行、支持母体の連合の芳野会長がそろって島根に入り、追い風を強風に変えて無党派層の取り込みを図る考えです。

立憲・元 亀井亜紀子 候補
「選挙区を隅々まで隠岐も含めて走ります。最後は松江市での勝負になると思うのでとにかく1人でも多くの方に投票に行っていただいて結果を変えていきたいと思います」

両党トップがそろって島根入りする今週末。28日の投票日に向け、大きなターニングポイントを迎えようとしています。

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