アストン・ヴィラGKのE・マルティネス、ECL準々決勝での活躍の理由は? 「相手の敵意が自分を奮い立たせた」

アストン・ヴィラ(イングランド)に所属するアルゼンチン代表GKエミリアーノ・マルティネスが、18日に行われたヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)・準々決勝セカンドレグでリール(フランス)に勝利し、準決勝進出を決めた喜びをアストン・ヴィラの公式サイトで語った。

この試合はファーストレグとセカンドレグの2戦合計2-2のまま延長戦を終了。その後迎えたPK戦で、アストン・ヴィラのGKエミリアーノ・マルティネスがリールのナビル・ベンタレブ、バンジャマン・アンドレのシュートを2本セーブし、アストン・ヴィラがPK戦を4-3で制して準決勝進出を決めた。

FIFAワールドカップカタール2022決勝でアルゼンチン代表がフランス代表に勝利し優勝を決めた後、E・マルティネスはロッカールームで「(パリ・サンジェルマン所属フランス代表FW)キリアン・エンバペに黙祷を」と歌ったり、帰国後の凱旋パレードでは顔にエンバペの写真を貼り付けた赤ちゃん人形を抱き抱えたりした。そのため、フランス人たちはE・マルティネスのことを良く思っておらず、18日の試合をホームで戦ったリールのサポーターはE・マルティネスにブーイングを浴びせ、更に「マルティネス、お前は恥ずかしくないのか?」とスペイン語で書かれたボードを掲げるなどしていた。

そんななか、PKストップを含む活躍でアストン・ヴィラの準決勝進出に貢献したE・マルティネスは「サポーターは自分にモチベーションを与える。わかるかな? 自分の背中に向かって多くの罵声や物を投げつけられるとき…自分は人生を通じ、背中に向かって色々なものを投げつけられてきた。それが自分を奮い立たせ、自分がパフォーマンスを発揮する燃料になるんだ」と語り、相手サポーターの敵意が自身の力になったと説明した。

続けてE・マルティネスは「決勝に進みたい。それが試合後に自分たちが送ったメッセージだし、そういう気持ちを持っている。次の試合ではホームで試合を終わらせるんだというメンタリティーを持つ必要がある」と5月2日にホームでオリンピアコス(ギリシャ)と戦う準決勝第1戦に向けて意気込みを語った。

なお、アストン・ヴィラにとって欧州主要大会での準決勝進出は、1981-82シーズンにチャンピオンズカップ(現:チャンピオンズリーグ)で優勝して以来、42年ぶりのこと。E・マルティネスは「このクラブを愛している。準決勝でプレーするなんて、信じられないことだ。42年を経てこのステージに到達できて素晴らしいよ」と、喜びを語った。

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