18日、イベント会場で展示された山東省濰坊市の手作りたこを見学する来場者。（東京＝新華社記者/胡暁格）
【新華社東京4月19日】中国山東省の文化や風土を紹介するイベント「好客山東 好品山東（山東のおもてなし 山東の味わい」が18日、東京で開催された。精緻な手工芸品の展示などを通じ、来場した日本の人々に孔子や孟子を輩出した山東省の豊かな文化を紹介し、古代の斉国や魯国から続く独特な文化の魅力をアピールした。
在日中国大使館の楊宇（よう・う）公使はあいさつで、山東省と日本には長く深い交流の歴史があるとし、より多くの日本の友人が山東省について知り、積極的に友好交流を深め、実務協力を拡大し、中日両国の人々にさらなる利益をもたらすことを歓迎すると表明した。
18日、PRイベントであいさつする在日中国大使館の楊宇公使。（東京＝新華社記者/胡暁格）
日本の元首相で東アジア共同体研究所理事長の鳩山由紀夫氏は、幾度もの山東省への旅を振り返った上で、日中は文化的に深く結びついた重要な隣国であり、両国は戦略的互恵関係を包括的に推進するために共に努力すべきだと指摘。双方がさまざまな分野で交流と協力を強化し、相互理解を深め、日中友好事業の持続的な発展を促進することに期待を示した。
会場には、手工芸品、体験、農産品、スマート製造の四つの展示エリアに約千点が並んだ。山東省は儒教文化発祥の地でもあり、「論語」など儒教の古典がぎっしりと並んだブースでは、多くの来場者が足を止めていた。
18日、PRイベントであいさつする日本の元首相で東アジア共同体研究所理事長の鳩山由紀夫氏。（東京＝新華社記者/胡暁格）
日本漢語教師協会の呉川（ご・せん）理事長は、中国で出版された儒家の経典を集めた「儒典」精選版を会場で受け取った。同氏は「本書を分かりやすい日本語に翻訳して日本の若い世代に解説することで、日本における中国文化の普及を促進し、両国の民間交流の伝統を引き継いでいきたい」と述べた。
精巧な竜をかたどった凧の展示も注目を集めた。山東省濰坊市の国家級無形文化遺産プロジェクト「濰坊凧」の代表的伝承者である崔福清（さい・ふくせい）さんは「このたこを日本の凧の博物館に寄贈する予定で、日本の人々、特に若い世代に、濰坊凧が持つ無形文化遺産の魅力を感じてもらいたい」と語った。（記者/胡暁格）
18日、イベント会場で展示されたひょうたん彫刻。（東京＝新華社記者/胡暁格）
18日、イベント会場で展示品を見学する来場者。（東京＝新華社記者/胡暁格）
18日、イベント会場で展示された伝統の組み木パズル「魯班鎖」。（東京＝新華社記者/胡暁格）
