県立高 男性教諭2人を懲戒免職 県教委処分 わいせつ行為、盗撮

岡山県庁

 岡山県教委は19日、女子生徒にキスをするなどわいせつな行為をしたとして県南部の県立高男性教諭を、女性のスカート内の盗撮を繰り返したとして県北部の県立高の男性教諭(34)をいずれも地方公務員法に基づき、同日付で懲戒免職処分とした。

 県教委によると、県南部の県立高教諭は昨年12月以降、県内の18歳未満の女子生徒に対して複数回にわたって車内などでわいせつな行為をした。今年2月に外部からの情報提供で発覚。教諭は事実を認め「自制心が欠如していた。人としていけないことをしてしまった」と話したという。

 懲戒処分に関する県教委の基準では氏名や年齢、所属を原則公表するとしているが「被害者側の強い要望があり、二次被害防止を最優先した」として匿名で発表した。

 県北部の県立高教諭は昨年10月、勤務する学校内で女子生徒のスカート内を小型カメラで撮影。今年2月に岡山市の大型商業施設でも盗撮した。県警に性的姿態撮影処罰法違反(撮影)容疑で逮捕、再逮捕され、3月に岡山簡裁から罰金80万円の略式命令を受けた。県教委の聞き取りに「自身の欲望を満たすためだった」と答えたという。

 県教委は監督責任で、両校の校長を戒告処分とした。

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