福岡市東区の九州大学病院で患者の銀歯1個を盗んだとして2日、逮捕された歯科医師の男が「100回くらい盗んで換金総額は3000万円ほどになる」という趣旨の話をしていることが捜査関係者への取材で分かりました。
この事件は2日、建造物侵入と窃盗の疑いで逮捕され、その後、釈放された福岡市中央区の歯科医師の38歳の男です。
男は去年8月、福岡市東区馬出の九州大学病院に侵入し、患者に使うための銀歯1個、7629円相当を盗んだ疑いです。
警察の調べに対し「間違いありません」と容疑を認めています。
捜査関係者によりますと、男はその後、「100回くらい盗んで換金総額は3000万ほどになると思う」などと話していることが新たに分かりました。
男は4年前まで約10年間にわたり九大病院で勤務していて、事件当時は九大病院で研究などができる「研修登録医」としてIDカードを使って自由に出入りできる立場だったということです。
警察は余罪について、任意で裏付け捜査を進めています。