若者目線のアイデアを市政に「未来創造課」新設 高校生に辞令交付 岐阜県美濃市

「未来創造課」に初出勤した武義高校の生徒たち=19日午前、美濃市役所

  高校生の意見を市政に反映させようと、美濃市は4月、市内の武義高校の生徒だけで構成する「未来創造課」を新設しました。19日に初出勤した生徒に武藤鉄弘市長から辞令が交付されました。

  「未来創造課」は、課長、係長などすべて武義高校ビジネス情報科の3年生が務め、授業の一環で毎週金曜日に市役所を訪れ、観光や福祉、産業などでの課題解決策を提案します。

  この取り組みでは、若者目線のアイデアを行政に取り入れるとともに、高校生の学びや行政サービスの充実を図る狙いがあります。

  生徒にとって初出勤の19日、未来創造課所属の6人が市役所を訪れ、庁舎内を回りながら職員にあいさつしたあと、生徒が意見を出し合って机などを配置したオフィスで早速、業務に取り掛かりました。

  辞令交付式では、武藤市長が「失敗を恐れず、積極的に考えを述べてほしい」とあいさつし、生徒一人一人に交付書を手渡しました。

※武藤鉄弘市長
  「相談されたことについては全面的にサポートしようと思っていますし、できるだけ自分たちが住む未来をどうしたいかという意見について、行政は積極的に、各部とも進めていこうと思っています」

※未来創造課課長 武義高校3年 井戸雄大さん
  「美濃市に関われるということは、非常に楽しく思いますし、また同時に変えていくということなので、責任感もすごく感じています。美濃市の課題としては、少子高齢化問題が非常に大きいと思います。美濃がもっと活性化して、全国からも人が来るような、そんなにぎやかなまちにしていきたいなと思っています」

  生徒はこれから、取り組む課題の方向性を決め、関係機関とも連携しながら、年間を通じて市の課題解決に取り組むということです。

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